FLC日記 2014年12月25日(木) 晴れ時々くもり
クリスマスイブの昨夜と今日のクリスマスにかけて、9羽の烏骨鶏のヒナが誕生しました!!
今回ばかりは、やきもきしました。
12月1日に10個のタマゴを温めさせ始め、孵化の予定日は21日後の12月22日でしたので、2日遅れての誕生に、喜びもひとしおです!!


この子が、私が“ビッグマム”と呼んでいる、烏骨鶏の親鳥です。
今回で、2回目の母鳥になりました。
なぜ、たったの2回で“ビッグマム”と呼んでいるかと言うと、そこには大惨事と感動秘話があるからなのです。

これは、7月末に3羽のヒナを子育てしている“ビッグマム”の写真です。
この3羽の中の2羽は“ビッグマム”が孵化させたのですが、もう1羽は奇跡的に生き残ったヒナなのです。

7月上旬から3羽の親鳥に合計15個のタマゴを温めさせました。
この子は、“ビッグマム”とは別の親鳥です。
タマゴの孵化は、21日にも及ぶ長丁場!
その間、親鳥はほとんど巣から出ずに、ほぼ飲まず食わずで温め続けます。

そして、孵化予定日の朝、大惨事がおこりました。
温め続けたタマゴが急に「ピヨピヨ」と鳴きだすのを、敵(侵入者)と勘違いして、つつき殺してしまったのです。
孵化したヒナはもちろん、孵る間際のタマゴの中の命さえ・・・
(見るに堪えない写真ですみません)

しかし、私はこの親鳥を責めることはできませんでした。
これは、その親鳥たちが生まれて間もないころの写真です。
この親鳥は、孵卵器(人工的にタマゴを孵化させる機械)によって生まれ育った親鳥だったので、母親の愛情を知らずに育ち、本能でタマゴを温めるところまではしても、母鳥になれなかったのです。

1日早く温めさせた2羽の親鳥の1羽の方は、5個のヒナが全滅でした。
しかし、もう1羽の親鳥の方からは、最も孵化が遅かった卵が奇跡的に攻撃されずに残っていたのです。

私は、本来親鳥がすべき殻を割る手伝いをして、ヒナを孵化させました。
まだ毛も乾かぬヒナは、このままでは体温が下がり死んでしまいます。
しかし、親のもとに戻しても、間違いなく攻撃されます。

私は連れて帰り、私の手で育てることにしました。
息を吹きかけたり、おなかに入れたりして、なんとか毛が乾きましたがその日はほとんど動きません。
一晩中温め続け、なんとか命をつなぐことができました。

翌日の朝早く、1日遅く温めさせた親鳥の様子を見に行きました。
もちろん、手のひらにはたった1羽残ったヒナ鳥を乗せてです。
しかし、すでにタマゴは孵化していました。

昨日の大惨事を思い出しながら、恐る恐る親鳥の羽の中を見てみると、そこには元気に「ピヨピヨ」と鳴くヒナがいました。
この親鳥はきちんと“母鳥”になって、ヒナたちを守ろうとしています。

「この母鳥なら大丈夫!」そう直感した私は、1晩中温め続けたヒナを、その母鳥に託すことにしました。
すると、「コ、コ、コ、コッ」っと、親鳥特有のヒナを呼ぶ声を発し、自分の羽の中に入るように促しています。

後に“ビッグマム”と名付けたこの母鳥は、自分が孵化させた2羽のヒナと、私の手の中で命をつないだ奇跡の1羽の3羽をしっかりと育ててくれました。

エサの食べ方、水の飲み方、全てをこの母鳥から学び、3羽のヒナはすくすくと成長しました。
もちろんヒナたちは一時も“ビッグマム”から離れようとせず、1日中一緒の日々が続いていました。
しかし、11月中旬以降、あれだけ仲良しだった3羽のヒナと“ビッグマム”は、なんだか別々に行動するようになりました。

3羽のヒナは、1週間後に生まれた6羽のヒナとその母鳥と共に行動しています。
そのころには、“ビッグマム”は、またタマゴを産むようになりました。
3羽のヒナが“ビッグマム”に近づいても、追い払うようにしていす。
どうやら、「親離れ」を促しているかのようでした。

そして、11月30日に、タマゴを温めるように巣箱に座り込んでしまいました。
烏骨鶏たちが産んだ卵は毎日すべて回収(収穫)するので、そこにタマゴはありません。
翌日もきちんと温めているかのように座り込んでいたので、前日から集めていた合計10個のタマゴを“ビッグマム”に温めさせることにしたのです。

そして、予定より2日遅れたクリスマスイブに3羽、3日遅れたクリスマスに6羽のヒナが羽化しました。
まだ様子を見ていますが、残り1つの卵はどうやら厳しいみたいです。
でも、その間に5日も雪が降るような寒い中、“ビッグマム”は大事に大事にタマゴを温め、9羽のヒナを誕生させてくれました。

温めている間は、刺激をしないように巣箱のワラを替えてあげることもしませんでしたが、今日新しくワラも敷き詰めてあげましたので、“ビッグマム”の羽の中で温められながら、ヒナたちも元気にしていると思います。
“ビッグマム”頼むよ!
今回もしっかり育てあげて下さいね!!

さて、今回はここで飼っている『烏骨鶏』のお話をご紹介しましたが、ここは熊本県菊池市、菊池水源の山奥です。
3日前にもこうして雪が積もりました。
九州熊本と言えども、こうして冬には雪が積もる高冷地です。

これはその日の、裏の敷地にあるキウイ棚としいたけの森の様子です。
私は、この地で自然と共に生き、自ら畑を耕し、さまざまな果樹や野菜、原木しいたけを育て、烏骨鶏たちを飼育しながら、自給自足の生活を目指しています。

この山奥に株式会社旬援隊を立ち上げ、田舎暮らしをしながら、自ら農業を営み、「わが家の専用農家さん」と称している契約農家さんが育てる“本物”と呼べる旬の食材を、弊社のインターネットショップ「FLCパートナーズストア」で販売しています。

弊社で販売する全ての作物の作付地に取材に伺い、農家さんのお話を聞き、その様子を見て、毎日更新するこのブログでご紹介しています。

本日紹介した、ここで飼う『烏骨鶏』たちが産む、、『菊池水源の烏骨鶏のタマゴ』や、『水源キウイ』、『自然栽培で育てた利平栗』などのオリジナルブランド商品もありますが、商品の大半は、匠の農家さんたちが育てた“最旬食材”です。

今、最もおすすめなのは、『熊本産新鮮いちご』です。
こだわりの匠が育て上げた2品種のイチゴ、『完熟紅ほっぺ』と『さがほのか』を販売し、商品ラインナップも充実していますので、ぜひ一度「FLCパートナーズストア」のホームページをのぞいてみて下さい。
ご来店お待ちしてます!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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