FLC日記 2014年11月24日(月) くもり
一昨日に続き、『水田ごぼう』発祥の地、熊本県菊池市で、有機栽培の『水田ごぼう』を生産する、「牛島農園」さんの、ごぼうの種まきのお話です。

『水田ごぼう』とは、その名の通り、水田(田んぼ)で育てるごぼうです。
田んぼを深く掘り返し育てることで、まっすぐで、香りがきわだち、味も良いごぼうが育ちます。
熊本県菊池市は、その『水田ごぼう』発祥の地で、生産量も日本一です!!

一昨日のブログで、「牛島農園」代表の牛島武文さんが、トラクターを使って、田んぼの土を深く掘り返し、畝をたてる作業までのお話を致しました。
本日はその続き、ごぼうの種まきのお話です。
一昨日の耕運作業については、こちらをご覧ください。
有機栽培の水田ごぼう ごぼうの種まき その1

「牛島農園」さんは、こだわりの有機栽培で『水田ごぼう』を育てています。
完全無農薬、完全無化学肥料で育てられた、有機栽培の『水田ごぼう』は、とても人気の高い商品です。

牛島さんに、息子さんの修さんが、別の田んぼでちょうど種まきをしているから見に行ってみたら?と言われ、「牛島農園」さんの別の田んぼに伺いました。
先ほどまで見ていた、耕運したての田んぼからすると、なんだか妙に落ち着いた感じがします。

「牛島農園」の牛島修さんです。
「おはようございます。間に合いました?」と声をかけると、
「間に合いましたよ!俺がもっと早く連絡すればよかったですね!(笑)」と修さん。

ごぼうの種まきの際には取材に伺いたいので、前もって連絡くださいとお願いしていたのですが、この日の朝になってご連絡いただいたのです(笑)。
「これを使って、ごぼうの種まきをするんですよ。」と修さん

そこには見慣れぬ機材があり、紐のようなものが2本出ています。
「ん?種はどこにあるんですか?」と尋ねると、

「種はこの紐の中に巻き込んであるんです。この紐は、水溶性のひもで、水にぬれると自然に融けてしまうんです。」

「こちらはすでに種まきを終えた畝ですが、ほら!この紐の中に種があるのがわかりますか?これがだいたい7cm間隔で入れてあるんです。それを、先ほどの機材を使って地中に伸ばしていきながら、ごぼうの種を蒔くんです。今は、説明するためにこうして引っ張り出しましたが、これが少しでも地表に出ていると、野鳥が目ざとく狙っていて、次々に食べちゃうんですよ。」

「ほら、これがごぼうの種ですよ!写真撮りました?それじゃ元に戻しますね。」
修さんはそう言うと、ごぼうの種を巻きつけた紐を、再度地中に埋めなおしました。

「種を蒔いただけでは、上手く発芽しません。このローラーを使って、“鎮圧作業”を行います。なんだか、昔のスポ根アニメみたいでしょ?今は、トラクターで鎮圧もできるんですが、父が「このローラーが一番発芽率が良いから!」と言ってきかないんです(笑)。だから、うちでは今でもこのローラーを使って鎮圧します。今から一通り説明しながらやりますね!見ててください!」

「まずは、種まきから!この機材は、先ほどの種を巻きつけた紐がここから出るようになってます。これを押し進めると、地中の一定の深さにずっと伸びていくんです。」

「こうして2本ずつ地中に伸ばしていきます。」
「修さん!ありがとうございます。鳥に食べられたら大変だから、すぐ土をかけて下さい!」と言うと、
「こうして作業しているそばには来ないので大丈夫ですよ。もちろんきちんと土に戻してからスタートしますけどね!」

そう言うと、修さんは種まき機を押しながら進み始めました。
「畦をまたいで歩かなければいけないんで、けっこう歩きづらいんですよ。だから、変な歩き方になってるでしょ?これがけっこう、地味~に辛いんですよ(笑)!」
いやはや、歩き方もそうですが、この広い広い田んぼを、こうして種を蒔いていくのは大変な作業です。

「注意深く見ておかないと、たまに紐が切れる時があるんです。あとで気が付いてもそこまで戻って作業をしないといけないので、よそ見なんかはできませんね!(笑)」
修さんはそう言いながら、種まきをしながら田んぼを往復しました。

「次は鎮圧作業ですね!今度は、畝の間を進むのでまっすぐ歩けるんですが、後ろ向きで進みます。ローラーがきちんと鎮圧できているか見ておく必要があるからです。確かに父が言う通り、この微妙な鎮圧加減がごぼうの発芽には良いようですね!押さえるとで種が水を含みやすくなり、土の乾燥も防ぐと言う効果があるんですよ。」
絶妙な加減で、種を蒔いた畝がきれいにならされていきました。

私がこの田んぼに来てすぐに感じた、“落着き”は、鎮圧作業によるもののようです。
すぐ横には用水路があります。
こうしてごぼうを育てますが、ここはお米を育てる田んぼです。

振り返ると、収穫を待つばかりのごぼうが育っていました。
ここももちろん田んぼなのですが、お米を作らずに、「秋ごぼう」を育てているのです。
収穫を終えたらすぐに「春ごぼう」の準備にかかるのだそうです。
いずれも、田んぼで育てるごぼうなので『水田ごぼう』と称しています。

今年(平成26年)5月中旬のごぼうの収穫の様子です。
見て下さい!
こんなにも太くまっすぐなごぼうが育つんです!!
田んぼの土を深く掘り、丁寧に種を蒔き、鎮圧作業をして発芽させたごぼうは、ストレスなく育ち、香りも味もバツグンです!!

修さんの額からは、大粒の汗が流れていました。
いつも笑顔の絶えない、とてもさわやかな好青年です!!
この農作物作りに真摯に向き合うひたむきな姿勢と、こだわりの有機農法が“本物”と呼べる『水田ごぼう』を育て上げるのですね。

「FLCパートナーズストア」では、「牛島農園」さんの、完全無農薬・完全無化学肥料の有機栽培で育てた『水田ごぼう』を、平成27年度からネット独占販売いたします。
5月中旬より発送予定です。
親子の匠により、こだわりの有機農法で育てられた『水田ごぼう』を、朝採り即日発送致します。
300gと、カットしたタイプの300g(写真)、それに箱入り5kgでの販売予定です。
今回、取材の最後に“ごぼうの種”を少し分けて頂きました。
私もごぼう作りに初挑戦してみます!!
これからも、「牛島農園」さんの有機栽培の『水田ごぼう』の成長の様子や惜しまぬ手間ひまなど、現地取材にてご紹介していきます。
私が育てるごぼうとの違いを、比較してご紹介できればと思っています。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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