FLC日記 2014年9月29日(月) 晴れ
『砂田米』と言うお米をご存知ですか?
『砂田米』は、江戸時代から“美味いお米”の代名詞とされた、独特な土壌の田んぼで育つお米です。
熊本県七城町砂田地区で育つお米、『砂田米』は、“天下第一の米”と称されて将軍家や皇室への献上米としての歴史があります。
その砂田の地で、『砂田のれんげ米』生産農家の野中逸雄さんの田んぼを取材してきました!!

黄金色に輝く稲穂たちです!
今年も順調に色付き、稲穂も大きく実り、しっかりと頭(こうべ)を垂れています。
ちょうどその時、野中さんが田んぼの見回りにやってきました。

「野中さん!こんにちは!!」と声をかけると、
「おぉ!笠くん!!また良かタイミングで来たなぁ~(笑)!ちょうど見回りに来たとこだったとたい!この時期は、なんばせにゃんてわけじゃなかばってん、こぎゃんしてピシャッと見回らんとなぁ!」

そう言いながら、野中さんは、田んぼのあぜ道に進んでいきました。
「それは何をしてるんですか?」と尋ねると、
「ハハハッ!何じゃなか(笑)!スズメよけのテープが、よごどった(熊本弁:曲がっていた)けん、直しただけたい。」

「このキラキラしたテープばひねって張り巡らしとくと、スズメの来んとたいね。もう、稲穂のここまで硬くなるとスズメは食べんけん、もう外しても良かとばってんね!」
「え?実ったら食べないんですか?」

これは、9月中旬の野中さんの田んぼの写真です。
「スズメはね、青くてやわらかい稲穂を噛んでその汁ば吸うとたいね。だけん、黄金色になる前までしとくと良かとよ。」

「野中さん!この田んぼに来る前に、むこうの田んぼも見てきましたが、それはそれはきれいに育っていましたよ!風になびいても、ビャン!って起き上がって、全く稲が倒れたりしていませんね!」そう言うと、
「そうだろ?俺は、稲刈りの時の“稲ワラ”と“れんげ”以外に、余計な肥料を一切入れんし、肥料が効きすぎんごつ田んぼば耕運してならしとるけん、稲の倒れんとたい。」と野中さん。

引き合いに出すのは大変申し訳ないのですが、お隣の田んぼは、このように田んぼの手前の方の稲が倒れていました。
もちろん、この時期のこれくらいの倒れ方なら、収穫できない訳ではありません。

これは私の憶測ですが、おそらくこのあたりに、冬の時期に肥料として“堆肥”を車で運び入れたのだと思います。
それを、万遍なく広げることができずに、この部分だけ肥料が効きすぎて、稲が倒れたのではないかと思われます。

そんな話を野中さんに伝えると、
「もしかするならそぎゃんかもしれんなぁ・・・。俺は、“稲ワラ”と“れんげ”以外に何も足さんし、何も引かんで育てよるとたい。もちろん、それぞれの農家さんのやり方だけん、否定することも、肯定することもなかばい!」

これは、昨年の野中さんの『砂田のれんげ米』の稲刈り時の様子です。
野中さんは、稲刈りと同時に、稲わらを細かく切って、そのまま田んぼにまきます。
その“稲ワラ”は、有機肥料にするのです。

一方こちらは、4月下旬の同じく野中さんの田んぼです。
一面、れんげの花が咲き誇っています。
冬の間に種を蒔き、発芽してこのように咲き誇りますが、この“れんげ”は、花が終わる頃そのまま鋤き込み有機肥料とするのです。

れんげの花が咲き終わる、5月中旬に田んぼを耕運します。
れんげの花も葉も茎も根も全て鋤き込んでいます。
“れんげ”は、収穫するために栽培するのではなく、全て有機肥料とするのです。
それを、「緑肥」と言います。

その時野中さんはお話しいただきました。
「稲ワラもこぎゃんして腐りよるでしょ?これが肥料となるわけたいね。毎年毎年“稲ワラ”と“れんげ”で、田んぼの土ば作ってきたとたい!そぎゃんすると、肥料の偏って、効きすぎるってこともなかとたい。」

有言実行!
野中さんの田んぼは、稲が倒れることなく、どれも一様に育っていました。
『砂田のれんげ米』が育つ田んぼを見つめる野中さんの後ろ姿が、とても誇らしげに見えました。

余談ですが、電柱のむこうの田んぼをご覧ください。
他の田んぼより、稲の高さが低いですよね!
その田んぼは、無農薬で、さらに無肥料で育てているのです。
背丈が低いばかりか、色付きもずいぶんと早いようですね。
本当に、同じ地域の田んぼでも、生産農家さんがそれぞれ、自分なりの方法でお米を育てているのです。

野中さんが育てる『砂田のれんげ米』は、基本的に自分や家族、親せきや友人のために育てています。
ですから、一般流通はありません。
その貴重な『砂田のれんげ米』を、「FLCパートナーズストア」では、特別にお譲り頂き、ネット独占販売しています。

「自分が食べるとに、安全で美味か米ば食べたかたい!そう思って、毎年一生懸命作りよるとたいね。今日、偶然にも笠くんと会うように、まめに見回りもして、しっかり手ばかけて育ててきたばい。もうすぐ稲刈りだけん、またその時も取材においで!」
野中さんは、笑顔でそうお話しいただきました。

「FLCパートナーズストア」では、今年も野中さんの『砂田のれんげ米』をネット独占販売いたします。
もちろん、数量限定の完全予約制での販売です。
本日より、「FLCパートナーズストア」のホームページで、先行予約の受付をスタートしました。
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売り切れ必至の貴重なお米です。
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FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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