FLC日記 2014年7月11日(金) 晴れ
熊本県菊池市、菊池水源は、その名の通り水の源(みなもと)にある地域です。
1級河川の「菊池川」の源流で、清らかな水が自慢です。
その地で、こだわりの『菊池水源棚田のれんげ米』生産農家の後藤武臣さんの棚田の様子を取材してきました。

高台から見た、棚田の風景です。
中央の建物が堆肥センターです。
後藤さんの田んぼはその左手、最も南にあります。

高台から見た他の農家さんの田んぼ(棚田)です。
どの棚田もホント個性的な形をしていますよね!
田植え日が異なるため、稲の成長に差がありますが、どの棚田も元気に成長中です。

この高台には、菊池水源から新鮮で清らかな水が脈々と流れてきています。
この水路は、棚田の区画整備の際に作ったものです。

見て下さい!
水の透明度!!
手を付けてみると、サァ~っと汗がひくほどに冷たいんです。
それもそのはず、菊池川の源流、菊池水源の水なんですから!!

高台からは、棚田の中央を通る道路に沿って、細い用水路が作られ、そこからそれぞれの棚田へと、この清らかの水が流れていきます。
棚田での、お米作りは、通常の四角い田んぼに比べ、5倍とも、10倍とも手がかかると言われていますが、後藤さんは、この清らかな水に惚れ込み、手のかかる棚田でお米を育てています。

最も南にある、後藤さんの棚田まで下りてみました。
先ほどの水路はもちろん、道路を添うようにここまで続いています。

これは、昨年7月中旬の梅雨明け後の写真です。
遠くには、阿蘇五岳の一つ『鞍岳』の雄大な姿を望むことができます。
「鞍岳」の名前の由来は頂上付近の形が、馬具の鞍(くら)に似てることから、名づけられたとのことです。

しかし、菊池方面から見る「鞍岳」は、こうして、女性の横顔のように見えます。
時には、大仏様と言われたり、弁天様と言われたりもしています。
後藤さんの棚田に伺った際に、今日のように晴れると、その横顔を拝むのが楽しみの一つです。

この日は、台風一過の梅雨の晴れ間、残念ながらその横顔を拝むことはできませんでした。
後藤さんの田んぼは、5枚ありますが、もちろんどれも曲がりくねった棚田です。

もともとは、19枚もの小さな三日月型の田んぼを区画整備で、5枚にしたのです。
こんなに曲がりくねった田んぼでも、「その前に比べたら随分と作業がしやすくなったよ!」と田植えの際にお話いただいたことを思い出しました。

一番下の田んぼの、三日月に例えるなら“頂点”あたりは、田植え機がギリギリUターンできるほどの細さです。
「区画整備をする前は、田植え機なんか入らんとだけん、全部手植えだったばい!」
そんなことを話しながら、後藤さんの田植え時の戦闘スタイル“パンツ姿”で、器用に田植え機を操作していました。(笑)

こちらは、現在の様子です。
田植え後1ヶ月で、こんなにも大きく苗が育ちました。
清らかな水でとっても気持ちよさそうです。
でも、この苗の並びの込み入り具合を見て下さい!
もちろん機械だけではここまできれいに田植えをすることはできません。

これは、昨年の田植え後の様子です。
後藤さんの奥様が黙々と手直し作業をしています。
田んぼに合わせて田植え機を使って田植えをすると、どうしても空いてしまうところが出るからです。

後藤さんの奥様はこうお話しされました。
「こうして曲がりくねった田んぼでしょ?だけんね、お父さんが毎年工夫しながら効率よく田植えばするけど、どうしてももれてくる場所ができるとたい!こうして私が苗のもれてるところば埋めてあげることで、少しでも収穫が出来るようにと思うたいね。」

「お父さんがいつも言うように、ここはとにかく水が良かでしょ?だけん、こうして手ばかけてあげるとほんなこて(本当に)良か米のできるとたいね!この苦労も楽しみの一つたい!(笑)」
ご夫婦の“惜しまぬ手間ひま”によって、美味しいお米が育つのです。

“惜しまぬ手間ひま”と言えば、後藤さんの棚田には、今年かられんげの種を蒔き、れんげを“緑肥”として有機肥料にして田んぼの土作りをしました。
後藤さんの今年からのお米は、『菊池水源棚田のれんげ米』として販売します。

「菊池水源のこの水に負けんごつ、良か土ば作ろうって思ったとたい。だけん、昨年の冬にれんげの種ば蒔いて、れんげば育ててその花も葉も茎も根も有機肥料として全部田んぼに鋤き込んだとたいね。」

「ここの水は、文句のつけようがないくらい最高たい!土もしっかりと作り上げてきた!あとは、俺がどれだけ手ばかけて上げれるかだけたい!だけん、見てみなっせ!首にも足にもサロンパスば貼ってがまだしよるばい!(熊本弁:仕事を頑張るの意味)(笑)」

今年の後藤さんのお米作りはスタートしたばかり!
10月の収穫(稲刈り)に向け、後藤さんは、惜しまぬ手間ひまをかけていきます。
私は、今年も苗床から取材してきた後藤さんの棚田を、これからも苗の成長の様子、花が咲き稲穂が膨らみ、黄金色に輝くまで、全て取材しこのブログでご紹介していきます。
「FLCパートナーズストア」では、今年も後藤さんが育てる『菊池水源棚田のれんげ米』をネット独占販売いたします。

また、定期購入予定分を残し、平成25年度の『菊池水源棚田米』を販売中です。
定数になり次第、予告なしで締め切らせて頂きます。
ご注文は、下記「FLCパートナーズストア」のロゴをクリックしてお進みください。
早い者勝ちですよ!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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