FLC日記 2014年7月1日(火) 晴れ
「デコポンの果実へ続く枝の部分が、こうしてシマシマ模様になってきてるでしょ?これは確実に着果した証ですね!もうすでに、摘果作業は終了したので、今残っているデコポンの果実は、確実に収穫まで育ちますよ!」
「小春農園」専務の、小原将輝さんが、順調に育っているデコポンを前にそうお話しいただきました。
デコポンの果実につながる枝の部分に、力強いシマシマ模様が入ってきていますね!
確実に着果し、元気に成長している証なんです!!
ここは、熊本県山鹿市鹿北町にある「小春農園」さんのデコポンの木造ハウスです!!
ハウスと言えども、ボイラーを焚き加温して育てるのではなく、あくまで雨風や害虫、病気からデコポンを守るためのハウスです。
より自然環境に近い形で、デコポン(肥後ポン)を栽培しています。
黒いパイプのようなものは、潅水チューブです。
水分の調節は、「小春農園」さんの匠の技で行われます。
ハウスはとても広く、入り口付近で撮影したこの写真では、奥まで全くわからないほどです。
「FLCパートナーズストア」では、「小春農園」さんのデコポン(肥後ポン)をネット独占販売しています。
毎年、1月上旬から6月上旬までの長期にわたり販売しています。
リピート率ナンバー1の大人気商品で、平成26年の「小春農園」さんのデコポン(肥後ポン)は、もちろん完売いたしました。
小原将輝さんにお話をうかがいました。
「今年も花芽剪定で元気な花を咲かせたので、良い果実がつきました。摘果作業も確実に行ったので、今は果樹が元気に成長しているのが見えますね!」
「摘果はどのような基準で行うんですか?」そう尋ねると、
「おぉ!良い質問ですね!!デコポンは、枝の先端に実らせるんです。ですから、ちょうどこのあたりに着果したデコポンは、摘果するんですよ。」
「でも大切なのは、それぞれの果樹の樹勢にあった適正数にしてあげることです。1本で、140個~170個ほど実らせますが、その判断こそとっても重要ですね!!」
「この黄色くなっている果実は、着果しなかったってことですか?」と尋ねると、
「これは、2次の生理落下現象です。デコポンは自らの果樹としての体力に合わせて、こうして自分で果実を落としていくんです。」
「でも、デコポンは頑張り屋さんなので、自分の体力以上に果実を残しちゃうんです。ですから、私たちがこうして適正数にまで、摘果してあげるんですよ。」
「そうそう!!笠さん!この白い付着物は、この時期にどうしても行わないといけない“黒点病”対策の消毒ですよ。的確な時期に、最低限の消毒をしないと、絶対にきれいでおいしいデコポンはできません。ただし、ここ(小春農園)では、草生栽培を取り入れていますから、本当に最小限の消毒だけでいいんです!」
「小春農園」さんでは、あえて雑草を生やした状態で果樹を栽培する「草生栽培」と言う方法を取り入れています。
ハウスによって病気や害虫から果樹を守りますが、仮にハウス内に入ってきても、この雑草に病気や害虫がとどまり、果樹への影響を最小限にとどめることができるのです。
だからこそ、ギリギリの最低限の予防の消毒だけで、あれほどまでにきれいなデコポンを育てることができるのですね。
雑草の中には、害虫に対する天敵となる虫も住みつくことができます。
害虫から守ってくれる“良い虫”です。
これは、隣のハウスの写真ですが、時期をみてこのように手作業で草刈りをして、そのままその草は「有機肥料」となっていくのです。
「笠さん!最初に「果樹が元気に成長しているのが見える!」って言ったじゃないですか?その様子をお見せしましょうか?」
将輝さんはそういうと、地面を掘りはじめました。
「枝や葉っぱ、果実の成長の様子はよくわかると思いますが、地下でも元気な成長ができてるはずなんです。」
その場所は、枝の先端からちょうど真下に降りたあたりです。
「ほら!ありましたよ!!」
そう言われて近づいてみると・・・。
「こっちから元気にデコポンの根っこが伸びてきていますよ!この最先端の部分で、デコポンは栄養をしっかりと吸収していくので、とっても大切な根っこですね!」
「そんな大切な根っこを掘り起こしていいんですか?」と言うと、
「すぐに元に戻しますから大丈夫です。今年もこうして元気に順調に成長しているってことを、どうしてもお見せしたかったので!(笑)」と将輝さん。
この笑顔が、しっかりと手をかけて、順調に成長していることの“自信と誇り”の現れですね!!
今年も、「小春農園」さんの『デコポン(肥後ポン)』は、順調に元気に成長していました。
収穫までは、まだまだ半年以上も歳月を要します。
開花から数えるなら、10ヶ月ほどかけて、育て上げるのです。
それだけの長い期間を要するので、その間の農家さんの技術で、デコポンの美味さは決まります。
「小春農園」さんは、“本物”と呼べるデコポンを育てる“匠”です。
「小春農園」さんの『デコポン(肥後ポン)』は、美味さに加え、その美しさも大人気です。
これからも、デコポンの成長の様子と共に、「小春農園」さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、現地取材にてご紹介していきます。
お楽しみに!!
流通果実としての「デコポン」は熊本県果実農業協同組合連合会が所有する登録商標です。
※「デコポン」は熊本果実連の商標登録のため「FLCパートナーズストア」では、『肥後ポン』での販売となります。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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