FLC日記 2014年6月22日(日) 雨のちくもり
『砂田米』と言うお米をご存知ですか?
熊本県菊池市七城町にある、砂田と言う地区で育つ特別なお米です。
江戸時代から、美味いお米の代名詞と言われた熊本県七城町砂田のお米、『砂田米』!“天下第一の米”と称されて将軍家や皇室への献上米としての歴史があります。
その砂田地区に田んぼを持つ、「砂田米」生産農家の野中逸雄さんは、収穫(稲刈り)を終えた田んぼに、れんげの種を蒔き、花が咲き終わったれんげを、そのまま田んぼに鋤き込み有機肥料として、『砂田のこだわりれんげ米』を育てています。
これは、4月下旬の田んぼの様子です。
野中さんの田んぼには、れんげの花が満開に咲き誇っていました。
昨日(6月21日(土))、『砂田もこだわりれんげ米』の田植えが行われました。
本日は、稲刈り後、田植えまでの、野中さんが持つ数ヵ所の田んぼや苗床の様子をご紹介いたします。
12月下旬、野中さんの田んぼは耕運後、きれいに整地され、れんげの種を蒔いてありました。
ここには、稲刈り時に小さく切ってまいた稲の茎や葉があり、田んぼの有機肥料としています。
これは稲刈り時の様子です。
コンバイン(稲刈り機)で、お米となる籾を収穫すると同時に、稲の葉や茎(稲ワラ)は細かく切りながらそのまま田んぼにまいていきます。
それらは、時間と共に田んぼの大事な有機肥料とするのです。
年が明け、1月中旬には、れんげが芽吹いてきました。
このまま、れんげの成長を待ち、約3か月後には、野中さんの田んぼは毎年れんげの花がいっぱいです!!
これは、4月中旬の野中さんの苗床にする田んぼの様子です。
苗床とは、稲の苗を発芽から田植え前まで育てる場所のことです。
もちろん、苗床として使用した後はお米を育てますので、この苗床用の田んぼにもれんげが植えてありました。
れんげは、「緑肥」とするために、冬の間に種を蒔いて育てます。
花が咲き終わる頃、花も葉も茎も根も全て田んぼに鋤き込んで、そのまま有機肥料とするためのものです。
5月上旬には、トラクターで耕しながら、れんげを鋤き込んでいきます。
ちなみに、他の農家さんの左の田んぼはれんげを蒔いたりはしません。
また、右の田んぼは、牛のエサとなる飼料用の牧草をこの時期育ててありました。
「この砂田地区でも、様々な農家さんが自分のやり方でお米ば育てよるたいね!れんげの種を蒔くには、コスト(費用)もかかるし、手間もかかるたい。だけん、みんながみんなはせんとたいね!」
「ばってん、俺はやっぱり“うまか米”ば食べたかけん、コストのかかっても手間のかかっても、毎年れんげば蒔いて、こうして鋤き込んで、お米作りの命ともいえる田んぼの土ば育てよるとたい。「稲ワラ」と「れんげ」以外には何も使わんで美味い米ば作りよるとたい!」
5月中旬には、稲ワラとれんげの有機肥料で作り上げた土の苗床に、お米の種(籾)を蒔いたトレーが並べられ、今年も本格的なお米作りがはじまりました。
野中さんは、作業率を上げるため、トレーを並べた後に水を入れます。
白いシートは、保温と野鳥から籾を守るためです。
発芽後、このシートを押し上げるほどにまで苗が成長するまでは白いシートはかけたままです。
約1ヶ月ほど苗床で育てられた苗は、田植え前にはこんなにも青々と元気に成長しました。
「稲ワラ」と「れんげ」の有機肥料の甲斐あって、今年も、まぶしいくらいの青さで、イキイキとした本当に良い苗です。
さぁ、いよいよ田植えですが、少々長くなりましたので、この続きはまた後日・・・。
「FLCパートナーズストア」では、野中さんの『砂田のこだわりれんげ米』をネット独占販売しています。
野中さんの『砂田のこだわりれんげ米』は、基本、自分や家族、親せきや友人のためにお米を育てているので、一般流通はほとんどなく、大変貴重なお米です。
当然、昨年の『砂田のこだわりれんげ米』はすでに完売いたしました。
今年も、その貴重なお米を数量限定の完全予約制で販売いたします。
ご予約の受け付けや、『砂田のこだわりれんげ米』の成長の様子など、これからもこのブログや「FLCパートナーズストア」のホームページでご紹介いたしますので、お見逃しなく!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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