FLC日記 2014年5月12日(月) 雨
本日は、『菊池水源棚田のれんげ米』生産農家の後藤武臣さんの“苗床”作りの様子を、昨日に続きご紹介いたします。

熊本県菊池市、菊池水源にある、後藤さんの棚田に伺いました。
後藤さんと奥様とで、苗床作りの作業中です。

ここは、水の源(みなもと)菊池水源にある棚田です。
1枚たりとも四角い田んぼはありません。
棚田特有の曲がりくねった田んぼです。
後藤さんの棚田(田んぼ)は、中央にある堆肥センターの左手、この棚田の一番南に位置しています。

先ほどの景色が、秋の実りの時期には、こうして黄金色に輝くのです!!

後藤さんの棚田も、稲穂が風になびききれいですよね!
後藤さんは、平地の田んぼより、5倍とも10倍とも言われるほど手のかかるこの棚田で、『菊池水源棚田のれんげ米』を育てています。

後藤さんが、手のかかる棚田にこだわりお米を育てるのは、ここにお米作りの命ともいえる「清らかな水」があるからです。
1級河川の菊池川の水の源のこの菊池水源地区では、清らかで豊富な水が美味しいお米を育てるのです。
黄金色の稲穂と、秋の澄みきった青空!
遠くには、阿蘇五岳の1つ“鞍岳”のその雄大な姿を見ることができます。
今年も私が大好きなこの景色が見れるように、本日は大事な「苗床作り」の様子をご紹介します。

“苗床”とは、お米の種(籾)を蒔いたトレーを、田植えまでの間の時期、栽培する場所のことです。
同じように発芽させ、同じように育てるため、後藤さんはとても丁寧にそのトレーを並べています。
「ピシャッとしとかんと、いざ田植え!ってなった時に、苗にばらつきが出るとたい!!真っ直ぐ並べることも大事だけど、いかに水平にするかが重要たいね!!」

後藤さんはこうお話しいただきました。
「ここは、なんさま水の良かでしょうが!!だけんあとは俺がどれだけ手ばかけてあげるかと、どれだけ良か土ば作るかたいね!だけん今年から“れんげ”の種ば蒔いて、れんげば緑肥にしたとたい!」

後藤さんの棚田は、ここでは唯一、4月下旬頃まではれんげのお花畑のようでした。
このれんげは、花が咲き終わる頃、花も葉も茎も根も全て田んぼに鋤き込んで、有機肥料にするのです。
「笠さん!一番下の田んぼは、もうれんげば刈っとるけん、見てきてなっせ!」と後藤さんに言っていただき見に行きました。

ほぼ花が咲き終えたれんげを、きれいに刈ってありました。
後藤さんの田んぼは今は5枚ですが、もともと19枚あった小さな田んぼ(棚田)を区画整理で5枚にしました。
苗床としている真ん中の田んぼ以外は、これかられんげを刈り、田んぼの土に全て鋤き込みます。

そうこうしていると、苗床にトレーを並べる作業がすっかり終わっていました。
「最後に手直しばしとかにゃんとたい!こればピシャッとしとかんと同じごつ苗の育たんけんね!良し!ならば、水ば入れようかね!」

後藤さんが、農業用用水路の吸水口を開けると、冷たくてとても清らかな水がジャブジャブと出てきました。
菊池水源から流れ出る、最初の水です!
この清らかな水こそが、『菊池水源棚田米』を育てる“命の水”です。
後藤さんも、そして私も、惚れ込んでいる「菊池水源」の水です。

並び終えたトレーに、シートをかけたら苗床の完成です。
このシートは、保温効果と野鳥から大切な籾(お米の種)を守るためにかけられます。
その様子をカエルたちも興味津々に見ていました!

「今年も苗床ができたね!」
「きれいな水をまた入れてくれたからホント気持ちが良いよね!」
「きっと美味しいお米が育つね!」
そんな会話が聞こえてきそうです!(笑)

白いシートは、2重にかけられ、その周りに田んぼの土をのせて、めくりあがらないようにします。
これからしばらくは、水の管理を徹底的に行いながら、稲となる苗は、発芽から田植えまでの成長をこの“苗床”で過ごすのです。

「お疲れ様でした!今年の苗床はいかがですか?」と尋ねると、
「バッチリ!!」と言いながらこの笑顔とこのポーズ!
「ピースサインは指が違いますよ!」と言うと、
「これは“Vサイン”たい!」と茶目っ気たっぷりにお答えいただきました!(笑)

「ハハハッ!肥後もっこすの、このお父さんが、笑顔とあんなポーズまで見せるなんて、ホント笠さんにだけよ!」
横で見ていた奥様も、思わずこの笑顔です!

発芽し成長すると、稲の苗はこの白いシートをグッと持ち上げてきます。
そこまで育てば白いシートを外して、太陽の光をたくさん浴びながら、田植えをする6月上旬を迎えるのです。
もちろん、その“田植え”の様子も取材し、このブログでご紹介いたします。

「FLCパートナーズストア」では、今年も後藤さんが育てる『菊池水源棚田米』を、ネット独占販売いたします。
今年は、れんげを緑肥に使った『菊池水源棚田のれんげ米』として販売いたします。

清らかな水と、作り上げた元気な土、さらには惜しまぬ手間ひまとたくさんの愛情で育てられた、安心・安全な『菊池水源棚田のれんげ米』は、数量限定の完全予約販売です!!
平成26年度の新米の受付は、このブログや「FLCパートナーズストア」のホームページでご案内いたします。
これからも、毎日更新するブログ「FLC日記」やホームページをお見逃しなく!
今回は、後藤さんの“Vサイン”も見れた、とても楽しい取材ができました。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
ホームページはこちら

『FLC日記』は「にほんブログ村」のランキングサイトに参加してます。
下のバナーをクリックして、ランキングアップにぜひご協力下さい。
よろしくお願いします。
スーパー・青果店情報をチェック!
