FLC日記 2014年4月28日(月) 雨のちくもり
「俺が作りよる米は、基本俺の家族や親せき、知人のためのものたいね!だけん、やっぱりうまか米ば食べよごたるたい!だけん、れんげ米にこだわって育てよるとたいね!!」
熊本県菊池市七城町にある『砂田のれんげ米』生産農家の野中逸雄さんがそうお話しいただきました。
今年も、野中さんの田んぼにはれんげの花が咲き誇っています!!
昨年10月上旬の収穫(稲刈り)の様子です。
秋晴れの好天の中、野中さんがコンバインで稲刈りをしています。
熊本県菊池市七城町は、日本有数の米どころです。
江戸時代から、美味いお米の代名詞と言われた熊本県七城町砂田のお米、『砂田米』!“天下第一の米”と称されて将軍家や皇室への献上米としての歴史があります。
熊本県菊池市七城町砂田地区は、菊池川と迫間(はざま)川の間の地区で、砂の混ざったこの田んぼで育てられた七城町の砂田米は全国的に有名です。阿蘇(鞍岳:くらだけ)と八方ヶ岳からの清流に恵まれた肥沃な土地で、日本一のお米が作られています。
「砂田」地区は名の通り、砂と土が混ざり合った独特な土壌です。水はけがよく、肥料が効きすぎないことも美味しいお米を作る条件です。
この地では、たくさんの農家さんがそれぞれのやり方で、美味しいお米を育てていますが、野中さんは、れんげを有機肥料の“緑肥”として使用し、こだわりの『砂田のれんげ米』を作り続けています。
れんげの花が終わる5月上旬には、こうしてれんげを田んぼに鋤き込むのです。
花も葉も、茎も根も全て鋤き込んで有機肥料にします。
野中さんは、稲刈り時の稲ワラと、このれんげを使って、安全で美味しいお米を育てています。
れんげが咲き誇るこの時期は、ミツバチたちが大忙しに飛び回っています。
野中さんはこの時期、自分が所有する土地を養蜂農家さんに貸しています。
この田んぼから直線距離で2kmほどのところです。
こちらがその場所です。
ミツバチにれんげの蜜を集めさせることは、直接米作りには関係ないのですが、せっかく咲き誇るれんげを有効利用してもらおうと、毎年場所を貸してるのだそうです。
蜂の巣の出入り口には、たくさんのミツバチたちが・・・。
ちょうど、先ほど写真に撮ったミツバチがこの巣に戻ってきたようです!(冗談です:全くミツバチの区別はつきません)
これは野中さんの苗床とする田んぼの写真です。
野中さんは、苗床にもれんげを植えています。
こちらも当然、5月上旬には鋤き込んで、田んぼの肥料とします。
昨年、6月上旬の写真です。
苗床とは、お米の種(種もみ)をまいたトレーで、田植えまでの苗を育てるところです。
「やっぱり、『れんげ米』と言うからには、苗床もれんげを植えて肥料にせんといかんと思うとたい!」野中さんはそうお話しいただきました。
現在の野中さんの田んぼ(左)とお隣の田んぼを比べてみました。
お隣は、れんげをまかずに、肥料は堆肥を与えるのだそうです。
同じ砂田地区でもお米の育て方は農家さんによって様々なんですね!!
野中さんは、れんげを肥料として育てる『砂田のれんげ米』にこだわりぬいています。
このれんげが、野中さんの美味しいお米の原点です。
以前は、有名デパートにも卸していたのですが、現在は、基本自分たちのためだけに育てているので、一般流通はほとんどありません。
私は、野中さんのこだわりの『砂田のれんげ米』を、「ご飯がごごちそうになるお米」と呼んでいます。
今年も「FLCパートナーズストア」で、ネット独占販売いたします。
数量限定での、完全予約制の販売です。
今年も、稲刈り時に野中さんの満身の笑顔が見れるまで、これから種まきや苗床、田植えや稲の成長の様子などなど、取材をしてこのブログでご紹介していきます。
昨年は、予約段階で完売しましたので、今年は野中さんにお願いして、販売数を増やしていただく予定です。
平成26年度の新米は、10月中旬以降の発送予定です。
売り切れ必死の人気商品ですので、これからもこのブログや「FLCパートナーズストア」のホームページをお見逃しなく!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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