FLC日記 2014年3月31日(月) 晴れ時々くもり
「今年も、ベストな時期に伐採のできたけん、しっかり乾いた良か原木のできたばい!これらばサイズをそろえて切る作業が「玉切り」たいね。それからコマ打ちばするとたい!」
「小春農園」代表の小原正宏さんが、原木しいたけの原木を運びながら、そうお話しいただきました。
『原木しいたけ』とは、主にクヌギやナラの木を原木とし、そこにしいたけの菌(コマ)を打ち込み栽培する方法です。
たくさんの手間ひまと、労力、2年もの長い年月を要するため、現在日本のしいたけ生産量の約2割にまで減少しています。
熊本県山鹿市鹿北町の「小春農園」さんは、その『原木しいたけ』にこだわりぬき、完全な無農薬、無肥料で安心・安全な最高級の『原木しいたけ』を栽培しています。
『原木しいたけ栽培』は、原木となるクヌギやナラの木の伐採作業から始まります。
11月上旬、「小春農園」代表の小原正宏さんと息子さんで専務の小原将輝さんが、クヌギを伐採している様子です。
伐採作業の詳し様子は、以前のブログでご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください!!
「原木しいたけ 原木の伐採 その1 」
「原木しいたけ 原木の伐採 その2(実演編) 」
「原木しいたけ 原木の伐採 その3(伐採初体験) 」
伐採後、約5か月間、「葉枯らし」といって、倒したクヌギの水分をぬき、しいたけ菌が成長する状態まで待つのです。
3月の中旬以降に、「玉切り」をします。
「玉切り」とは、原木の枝を落とし、決まった長さに切る作業のことです。
「小春農園」さんでは、原木を1m5cmに切りそろえます。
基準とするために、あらかじめ1m5cmに切った竹を用意して、それを基準とし印をつけ切っていきます。
「小原さん!あんな谷底のようなところにあるのはどうするんですか?」と尋ねると、
「まず、枝を払って、1m5cmの印をつけチェーンソウで切るでしょ!それから、この運搬機のウインチを使って引き上げるとたい!クヌギ山は平らな所とは限らんとだけん、そらぁ~おおごつばい(とても大変だよ)!!」
「ほら!あの辺りは、切りそろえるところまでは終わっとるたいね!その後の作業効率ば考えて、平らな所でコマ打ちばして、そのあと伏せこんでいかにゃんとたい。そのために全部引き上げにゃんとたい!」
「ここまで引き上げたけど、ここはちょっとその後の作業がやりにくかけん、上の方ばってん、もうちょっと平らな所まで運んでコマ打ちしようと思って、運搬機で運びよったとたい!」
「まぁ、これだけの作業ば毎年していかにゃんとだけん、『原木しいたけ』の栽培農家さんが年々減るのも解るたいね・・・。ばってん、しいたけは本来こぎゃんして原木に育つものたいね!だけん、より自然な形で育てる方法がこれだと思うよ!」
『原木しいたけ』は、このような手間ひまと多くの労力、そして2年もの長い年月を要し栽培されているのです。
現在、店頭に並んでいる“生”しいたけは、そのほとんどが、「菌床栽培」と言われるものです。おがくず等を肥料として使う栽培方法で、ハウスや建物の中で栽培され、温度や湿度管理をすることで、1年を通して収穫が可能です。
しかし、『原木しいたけ』こそが、最も自然に近い状態で育ち、しいたけ本来の姿だと思います。
「笠さん!見て下さい!!昨年取材に来ていただいた、伐採し、コマを打って、原木を伏せこんだところは、1年でもうあんなにクヌギが伸びてきているでしょ?」と将輝さん!
「伐採した切り株をよけて、伏せこんでいるので、その切り株から出た芽が、1年でここまで成長しているんです。切り株からの芽は、根っこがもうしっかりはっているので、その分栄養をたくさん吸収できるので、成長が早いんです。早ければ7~8年後には、また伐採することができると思いますよ!」
昨年11月に伐採した切り株ですが、この春先から新しい芽が出て、1年後には私の背丈よりも高いほどに成長するのです。
「小春農園」さんでは、自然を活かしながら、先々を見据えた『原木しいたけ』作りをしているのです。
「将輝さん!でも、7~8年の間はどうするんですか?」とたずねると、
「今年、伐採のクヌギ山は、もう決まっています。1年でもこの作業をしなければ、毎年コンスタントに収穫ができないからですね!だから、お任せください!」
将輝さんのこの笑顔に、これからもずっと、「小春農園」さんの『原木しいたけ』を、販売していこうと決めました!!
「FLCパートナーズストア」では、「小春農園」さんの『原木しいたけ』をネット独占販売しています。
化学肥料や農薬を一切使わずに、自然にいちばん近い方法で育てられた、安心・安全なしいたけです。
ご購入は、下記「FLCパートナーズストア」のホームページより!!
今回、「玉切り」の取材としいたけ菌を原木に打ち込む「コマ打ち」作業も取材していきました。
その様子はまた後日、このブログでご紹介いたします。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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