FLC日記 2014年1月17日(金) くもり
「もう、30年前になるね!パイナップルば育ててみたかぁ・・・!!!って思ったとたい。そう思って、たった1株のパイナップルから初めて、毎年毎年増やしながら、今では5000株くらいにはなったばい!年間通して甘さも香りも味も安定してきて、今なら自信持っておススメできるごつなったばい!!笑」
「田代農園」代表の田代憲一さんが笑顔でお話いただきました。
ここは、熊本県菊池市七城町高島の「田代農園」さんのパイナップル畑です。
驚きですよね!!
熊本県でパイナップルが育つんです!
正確に言うと、「田代農園」さんでは、熊本県でパイナップルを育てているんです!!!
日本で流通しているパイナップルの約97%は、外国産のパイナップルです!
国産のパイナップルは、わずか3.6%で、その99.5%は沖縄さんなのです。
でも「田代農園」さんのパイナップルは、正真正銘の国産パイナップル!
しかも、熊本産で、ほとんど一般流通していない、大変貴重なパイナップルです。
「田代農園」代表の田代憲一さんです。
「田代さん!それにしてもすごいですね!!た~くさんパイナップルが実ってますね!」と言うと、
「ははは!そうね!!そういってもらえると嬉かねぇ・・・。」と慢心の笑みです。
「今日はちょっと出かける予定で、農作業ばするごたる格好じゃなかばってん、良かたい!せっかくだけん、しっかり見ていきなっせ!」と言って、パイナップル畑を見せていただきました。
「この冬の時期は、どぎゃんハウスの中といっても寒かけん、夜はストーブば着けて温めるとたい。ここにあるパイナップルは、30年前にたった1株から増やしてきた子たちたいね!」
「これはもうすぐ花が咲く、いわばパイナップルの赤ちゃんってとこかな!花が咲いて、パイナップルの果実が生長して、熟成して実ったら収穫たいね!でも、パイナップルは果実から増やしていくわけじゃなかとたいね・・・。実のなる部分とは別に、脇芽が出るけん、それば摘んで移植して増やしていくとたい!」
これは、9月下旬、熊本県山鹿市菊鹿町にある、農業生産法人「有限会社チヒロ産業」さんのパイナップル畑に取材に伺った際のパイナップルの花の写真です。
小さな紫の花一つ一つが本来独立した花で、パイナップルの果実はそれらの花から実った集合体なんです。
パイナップルの構造をご説明します。
もちろん地下に根っこがあります。
地上部分は葉っぱが繁り、その真ん中に幹があって、幹の先端に花が咲き果実が実るのです。
でも、その果実の上にはまたさらに葉っぱが繁り、その葉っぱで果実を大きく甘く育てるのです。
というとてもユニークな構造ですよね。
では、どうやってパイナップルの株を増やすかというと・・・。
成長の過程で、果実の下の幹からは、こうしていくつかの脇芽が出てくるんです。
この出てきた脇芽を摘んで、別に植え替えて新しい個体として増やしていくのです。
摘んだ脇芽を植え替えると、同じように根っこ、葉っぱ、中央に幹と育ち、幹からは花が咲き果実が実ります。
そして、その間に出てきたいくつかの脇芽を植え替え、パイナップルの株を増やしていくのです。
「脇芽ば摘んで植え替えて、30年かけて毎年毎年少しずつ増やしてきたとたいね。育て方、増やし方場教えてくれる人なんか、誰もおらんとだけん、失敗もたくさんたけど、一生懸命研究して、今ではこんなハウスがいくつかあって、約5000株のパイナップルば育てよるよ。年間通して甘さも、香りも、味も安定してきて、今なら自信持っておススメできるごつなったばい!!笑」
「笠さん!おもしろかとば見せるけん、ちょっとこっちについてきなっせ!!」そう言いながら、田代さんはハウスの奥へ進んでいきます。
私は、見るもの、聞くことのほとんどが初めてのようなことばかり!
この日はすっかり甘えて、お時間を頂きいろんなものを見せていただき、たくさんのお話をうかがいました。
少々長くなりましたので、この続きはまた後日!
「FLCパートナーズストア」では、「田代農園」さんの『菊池・七城産 けんちゃん家のパイナップル』を、ネット独占販売に向け全力準備中です!
ホームページアップまでは、もう少々お待ち下さい!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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