FLC日記 2014年1月6日(月) くもり時々晴れ
「今年もきれいに色付いたでしょ!!収穫はやっぱり楽しいね!でも、この『不知火』は、これからじっくりと追熟させて、糖度と酸味のベストバランスになってからの出荷たいね!そうすると、もっともっと美味しくなるよぉ~!!!」
熊本県山鹿市鹿北町の「小春農園」さんのデコポンの収穫が始まりました。
「小春農園」代表の小原正宏さんが笑顔でお話いただきました。

朝日に照らされたデコポンがとても鮮やかに輝いています。
「小春農園」さんでは、2週類のデコポン(肥後ポン)を育てています。
本日収穫する『不知火(しらぬい)』と言う品種と、熊本限定栽培品種の『ひのゆたか』です。
流通果実としての「デコポン」は熊本県果実農業協同組合連合会が所有する登録商標です。
※「デコポン」は熊本果実連の商標登録のため「FLCパートナーズストア」では、『肥後ポン』での販売となります。

熊本を栽培発祥の地とするデコポンは、通常この『不知火』と言う品種のことです。
デコポンの特性として、収穫時には酸が強く、まだ食するのに適しません。
しかし、上手く追熟させると、その酸が糖に変わり、あの独特の爽やかな味になるのです。
デコポンは、“柑橘王”と称されています。
糖度13度以上、酸味1.0~1.2がデコポンのベストバランスで、まさに黄金比です!!

「小春農園」さんでは、デコポンの果樹1本1本に番号を付け、徹底管理のもと収穫していきます。
「それぞれの果樹の特長があって、毎年酸がきついのはやっぱり今年もそうとたい!ばってん、ピシャッとデータばとって今日収穫する果樹も決めたとたいね!」小原さんがお話いただきました。

これは、収穫のための“早見表”です。
「この○の果樹は甘さがのってきているもの!×の果樹はまだまだ酸がきついものです。」「小春農園」専務の小原将輝さんが教えていただきました。

「では、この収穫したデコポンは、この○の果樹の分なのですね!」と言うと、
「いえいえ、逆です。いずれも『不知火』の収穫時期になっていますが、今日収穫しているのは、全て×の果樹のものですよ。」

「笠さんもご存知の土壁の蔵に今から貯蔵するわけです。酸がまだきついものを奥に入れておくんです。これらはおそらく追熟して5月、6月にベストバランスになるんです!」

「うちの土壁の蔵の中は、夏前までは温度がほとんど変わりません。そこで、じっくりじっくり追熟させるのです。もうすでに旨みもコクもしっかり持っています。あとは酸が糖に変わるのを待つだけですね!」
「小春農園」さんの昔ながらの土壁の蔵だからこそできるのです。

「土壁の蔵もそうばってん、大事なのはこれだけきれいにキズ1つないデコポンであるって言うことたいね!今日収穫して、5ヶ月も保存でくっとばい!大事に育ててきたし、とても慎重に収穫するとたい。収穫したら1つ1つチェックして、少しでもキズがあるなら別に保管するとたいね!その1つでそのコンテナ(箱)は全てダメにしてしまうけんね!」と小原さん。

「小春農園」さんでは、木造のハウスでデコポンを育てています。
あくまで、雨風や病気、害虫から守るためで、加温のための施設ではありません。
しかも、その1玉1玉をこうしてひもで吊るし、成長の過程で葉っぱや枝、デコポンのトゲなどで果実をキズつけない様にするためです。
それは途方もない時間と労力を要する手作業です。
その惜しまぬ手間ひまがあってこそ、これだけ美しいデコポンに育て上げることができるのですね!!

「父も同じように話していたと思いますが、やっぱり収穫は一番楽しいですね!1年の集大成ですから!しかも、こうして本当にきれいなデコポンが収穫できると、ついつい笑顔になるんですよ!」
将輝さんが、収穫したデコポンを見つめながら、しみじみと話されたのがとても印象的でした。

「FLCパートナーズストア」では、「小春農園」さんのデコポン(肥後ポン)を、今年もネット独占販売いたします!!
本日収穫している『不知火』は、これから土壁の蔵で追熟していきます。
デコポンを知り尽くした“匠”の判断で、ベストバランスのデコポンをお届けいたします。
デコポンの収穫の様子は、まだまだお話いたいことがたくさんありますが、少々長くなりましたので、本日はこのあたりで!
続きはまた後日!!

熊本限定栽培品種、樹上完熟デコポン『ひのゆたか』は、完全予約制、数量限定で好評発売中です!
詳しくは、下記「FLCパートナーズストア」のロゴをクリックして、ホームページをご覧下さい!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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