FLC日記 2013年12月22日(日) 雪のち曇り
熊本県菊池市菊池水源は、名水の里として知られています。
その水の源は「菊池渓谷」です。
「菊池渓谷」は、夏の避暑地として、秋には紅葉の名所として多くの観光客が訪れ、日本森林浴の森百選や日本名水百選に選ばれるなど、阿蘇外輪山の豊な自然に恵まれた、四季折々の景観が美しいスポットです。
その、名水に惚れ込み、手のかかる棚田で、『菊池水源棚田米』を生産するのが、後藤武臣さんです。

高台から望む、本日の『菊池水源棚田米』の棚田の様子です。
中央に見える建物は、堆肥センターです。
菊池市は近隣の市町村も含め畜産や酪農農家も多く、堆肥を有効利用すべく後藤さんが発起人の1人となり、棚田の高台に堆肥センターを作りました。

後藤さんの棚田は、この地の1番南にあります。
堆肥センターから撮った写真です。
遠くには、阿蘇五岳の1つ「鞍岳」の雄大な姿を望むことが出来ます。
「鞍岳」は、標高1118.6mで、熊本平野の東にある、阿蘇北外輪山の一角を占める山です。

中腹は牧野と採草地が広がり、新緑、牧野に点在する春はミヤマキリシマ、夏のアヤメ、秋は紅葉、マツムシソウ、ヤマラッキョウ、リンドウなどの野の花などが楽しめる自然豊かな山です。
この3日間の冷え込みで、山頂は雪のようですね。
きれいに冠雪した「鞍岳」を見ることができました。

10月に『菊池水源棚田米』の収穫(稲刈り)を終えた棚田は、来年の土作りのために準備中です。
稲刈りの後、稲の切り株からは稲の芽が芽吹いていましたが、これらはこの後この土に鋤き込まれ、有機肥料となるのです。

これは、10月10日の稲刈りの様子です。
後藤さんは、稲刈りと同時に“稲ワラ”を細かく切って、そのまま「棚田」に播きます。
“稲ワラ”と“堆肥”の有機肥料をふんだんに使いながら、元気な土で『菊池水源棚田米』を育てているのです。

後藤さんの口癖は、「ここは水の源(みなもと)から来る、新鮮で清らかな水があるでしょうが!だけん、あとは俺がどれだけ元気な土を作って、どれだけ手ばかけるかで、美味か米のでくっとたいね!!」

稲刈りを終えた切り株から伸びた稲に、稲穂が実っていました。
もちろん、これは籾の中にしっかりとしたお米は入っておらず、美味しく食べることはできませんが、その後も稲穂が実るほど、余力のある元気な稲を育てたのですね!

来年の『菊池水源棚田米』は、さらにグレードアップする予定です。
この冬、後藤さんはれんげの種を棚田に蒔いています。
れんげは、緑肥として、花が咲き終えた頃に棚田に鋤き込んで肥料にするのです。
平成26年の後藤さんのお米は、『菊池水源棚田のれんげ米』として育つ予定です。

後藤さんの棚田は、計5枚です。
もともと、19枚あった小さな田んぼを区画整理で5枚にしました。
もちろん、四角い田んぼなんてありません。
棚田での米作りは、四角に整地された田んぼに比べ、その労力は5倍とも10倍とも言われています。
後藤さんは、この清らかで新鮮な菊池水源の水に惚れ込み、この手のかかる棚田で、『菊池水源棚田米』を育てています。

「FLCパートナーズストア」では、後藤さんが育てる『菊池水源棚田米』をネット独占販売しています。
一般流通のない、ここでしか買えない大変貴重なお米です。
平成25年の『菊池水源棚田米』は、定期購入分の確保を残し、おかげ様で完売いたしました。
厚くお礼申し上げます。

10月の稲刈りの際に、後藤さんはお約束いただきました。
「笠さん!今年も自信持ってお勧めできる、安全で美味か米の出来たばい!そして、来年(平成26年)は、今年よりもっと良か米ば育てるけん、期待しときなっせ!!」

来年は、稲ワラと堆肥の有機肥料に加え、緑肥とするれんげを棚田に蒔いていました。
これからも、後藤さんの『菊池水源棚田米』の、棚田の様子や土作り、もちろん田植えから稲刈りまでの成長の様子などなど取材して、このブログでご紹介します。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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