FLC日記 2013年11月9日(土) くもり時々晴れ
今朝、ここで飼っている「烏骨鶏」の朝食エサ用に、栗林にハコベ(雑草)をとりにいくと、ただならぬ気配が・・・。
6日前に仕掛けた、野生のイノシシ捕獲用の罠(檻)に、なにやら動くものがあるのです。
そーっと近づいてみると・・・。

この写真の中央付近、栗林の中に檻は仕掛けられています。
んん?
あきらかに何かがいます!
檻にぶつかる激しい物音もしています。

明け方まもなくで、まだ太陽が東の空に昇ったばかり。
静寂の中に、かすかなうなり声が聞こえました。
その影は、鋭い眼光でこちらをにらんでいるんです。

いました!!!
野生のイノシシの捕獲に成功しました!!!

ここは、熊本県菊池市菊池水源の山奥にある、株式会社旬援隊の本社所在地です。
この山奥で、自然と共に生き、自ら畑を耕し、さまざまな果樹や原木しいたけを育て、烏骨鶏たちを飼育しながら、自給自足の生活を目指しています。

これは、敷地内にある「東屋(あずまや)」と称している、バーベキュー場です。
すぐ横には川が流れていて、この夏もたくさんの友人・知人が遊びに来て楽しいひと時を過ごしました。
これからは、もみじや楓が色付き、紅葉の美しい景色が見られます。
ここよりも山奥には誰も住んでいなく、野生の動物もたくさんいます。
栗のシーズンの9月下旬から、イノシシが夜な夜な降りて来て、敷地内を荒らしていたのです。

これは、イノシシが栗を食べた後の様子です。
イノシシは、かなりのグルメらしく、高級和栗の『利平栗』ばかりを食べます。
渋皮はこのようにきれいに残しています。

これは、イノシシがミミズを食べるために掘り起こした後です。
夏の終わりに草刈をして、堆肥にするべくそのまま放置していました。
その枯れ草の下のミミズを求めて、荒らしていくのです。

そのあまりの荒らされようを見た、知人の松本さん(帽子の方)が、「イノシシ捕獲用の罠ば仕掛けようかね!」と言ってくださり、友人の東さんと共に、11月3日に罠を仕掛けました。
檻の中の白い粉は、エサ用の米ぬかです。

イノシシなどの有害鳥獣類を捕獲するためには許可証が必要で、税金も納めなければなりません。
10月31日までは、有害鳥獣駆除として捕獲しますが、11月からはイノシシ猟としての捕獲です。
「もし、かかったら、すぐ電話で知らせて!あぶなかけん、絶対に自分でどうこうしたらいかんよ!!」と言って、その日は去っていきました。

そして、今朝、その罠に、野生のイノシシがかかっていました。
それほど大きくない、おそらくまだ子供のイノシシです。
常に鋭い眼光は私を見ています。

まさに、猪突猛進!!
何度も何度も体当たりで檻にぶつかっていました。
柵を鼻でこじ開けて、逃げようとも試みていました。
時には、大きな唸り声もあげています。

体長は1mほどで、おそらく40kgくらいではないかと思います。
もちろん、自由を奪われているわけですから、かなり気が立っていて、野生感いっぱいです。
これが一番良く撮れた写真です。
檻の中にカメラを突っ込み撮影しようとしても、動き回りなかなか上手く写すことはできませんでした。

お昼過ぎに、見に行った時は、伏せるようにしてじっとしていました。
私は、朝一番で東さんに連絡をしたので、東さんが夕方イノシシを引き取りにたようです。
それから先は、あのイノシシがどうなったかを私は知りません。
今はまた、この山奥の敷地には、いつもの静寂が訪れています。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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