FLC日記 2013年10月10日(木) 晴れのちくもり
株式会社旬援隊の本社所在地は、熊本県菊池市菊池水源の山奥にあります。
ここは、九州熊本県といえども、標高550mもあり、真冬になると-15℃にもなるようなところです。
その中で、自然と共に生き、自ら畑を耕し、さまざまな果樹や原木しいたけを育て、烏骨鶏たちを飼育しながら、自給自足の生活を目指しています。
育てている果樹の中のひとつが「リンゴ」です。
台風24号の九州接近以降の好天気と高気温で、なんとリンゴの花が咲きました。
通常は、4月中旬に咲くリンゴの花が、こうして秋の陽気に誘われるかのように咲いていたんです。
抜けるような秋の青空・・・。
そこにリンゴの花!
これにはホント、ビックリしました!!
1ヶ月ほど前の9月4日、ここで育ったリンゴを収穫しました。
ご覧の通り、見た目はひどいものですが、味は良いんです!!
ここでは、完全無農薬、無化学肥料、もちろん除草剤なども一切使わずに育てています。
リンゴは、絶対に消毒や農薬をしないと育たないと言われていましたが、それを根本からひっくり返し話題となった、阿部サダヲさん主演の映画「奇跡のリンゴ」と一緒ですね!!笑
これが、ここに育つリンゴの木です。この他に、花粉樹として2本のリンゴの木もあります。
「奇跡のリンゴ」を見ていない方には、ネタばらしするみたいで申し訳ないのですが、リンゴの果樹園に雑草を生やすことによって、消毒や農薬を使わないでリンゴを育てることができたのです。
それは、「草生栽培」と言って、今では様々な農家さんも採用している方法です。
ここは、熊本県山鹿市鹿北町の「小春農園」さんの、幻の柑橘『せとか』のハウスです。
「小春農園」さんはまさに匠の農家さん!ここでも、こうして雑草をあえて伸ばしながら栽培する「草生栽培」を採用しています。
「小春農園」専務の小原将輝さんに「草生栽培」についてうかがいました。
「こうしてあえて下草を伸ばして果樹を育てると、まず地表の保湿ができるんです。その上、病気や害虫がこの草にとどまり、果樹への影響が少ないんです。ですから、笠さんところのリンゴも上手く実をつけるところまで育ったんじゃないですか?リンゴは消毒や農薬を使わないと普通は育たないと言いますもんね!!」
「小春農園」さんの幻の柑橘『せとか』については、また後日あらためて取材の様子をご紹介いたします。
ここ(株式会社旬援隊)では、完全無農薬、完全無化学肥料で様々な作物を育てています。
畑の枝豆(大豆)とサトイモ、栗林です。
隣りには、ご近所のお茶農家さん赤星武利さんの有機栽培のお茶畑があります。
有機栽培でのお茶は、大変厳しい検査があり、もちろんこんなにすぐ横の私の畑で農薬や消毒、化学肥料などを使えば、その検査にひっかかり「有機栽培のお茶」としては認めてもらえません。
それどころか、1度検査にひっかかると、それから3年間は「有機栽培のお茶」としての出荷ができないのです。
ですから、ここでも一切の農薬や化学肥料、消毒などもせずに、赤星さんの「有機栽培のお茶」にご協力させていただいているのです。
弊社のネットショップ「FLCパートナーズストア」では、ここで育てた『自然栽培で育てた利平栗』を販売いたしました。完全無農薬、完全無化学肥料の安心・安全な『利平栗』です。
本来なら、栗は消毒を何度もしないと、虫が付いてしまいます。
ここでは一切の消毒をしないので、収穫した栗を手選別で選び抜き、虫が付いていない良いものだけを全国のお客様にお送りしました。
『利平栗』特有の大きくて分厚いイガから取り出し、何度もチェックをして選び抜きお送りしました。
しかし、お送りしたお客様から、「虫がいました。」とのお電話が・・・。
そのお客様は、弊社の自然栽培への取り組みをしっかりとご理解頂き、消毒などをしていない安全なものをご希望されご購入いただいたのです。
「虫がいるってことは、それだけ安全なことだとは思うのよね!」と、とてもやさしくフォローしていただきました。
でも、弊社のチェックが甘かったのだと深く反省しました。
無農薬、無化学肥料で育てることと、お客様にご満足いただける商品をお送りすることの難しさを知りました。
ご指摘いただいたお客様には、心より感謝しています。
これは、収穫前の田んぼが「ウンカ」と言う害虫によって被害を受け、ほとんどが収穫(稲刈り)できない状態になった田んぼです。
1年間頑張ってきて、「いざ稲刈り(収穫)!」となったところで、全てが水の泡となりました。
この様子は、また後日このブログで詳しくご紹介いたします。
私は、農薬や化学肥料、消毒を全て否定している訳ではありません。人間がインフルエンザの予防接種をするように、病気を治すように、農作物も予防や害虫の駆除が必要です。
私は、弊社のネットショップ「FLCパートナーズストア」で、様々な野菜、フルーツ、お米、タマゴ、加工品などを販売しています。
この菊池水源の山奥で、自ら農業体験をすることを活かし、いずれの商品も、必ず作付け地に伺い、農家さんたちに取材をして、その成長の過程、農家さんたちの手間ひまなどをありのままにお伝えしています。
今後も、必ず作付け地に赴き、たくさんの農家さんに取材をして、いろんなお話をうかがいながら、安全で美味しい、旬な食材を皆様にご提供していきます。
これからも、旬な野菜やフルーツが目白押しです!!
ぜひ、下記「FLCパートナーズストア」のホームページでチェックしてみてください!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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