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利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!

FLC日記 2013年8月7日(水) くもり
「FLCパートナーズストア」のオリジナルブランド、『自然栽培で育てた利平栗』が今年も順調です。
9月中旬の出荷予定で、まもなく予約受付を開始いたします。
ここ(株式会社旬援隊)の敷地内では、完全無農薬で様々な作物を育てています。
利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_16571913.jpg
雲の晴れ間に撮影しました。
もう、早いものは、野球ボールくらいになっています。

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_1865436.jpgクリは自分の花粉では受精することができません。
ですからここでも、数種類の栗を植えています。
「筑波」、「丹沢」、「銀寄」、そして栗の王様「利平栗」です。

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_1791178.jpg昨年、ここで収穫した『利平栗』の写真です。
『利平栗』は、こうしてイガの中で1個だけ栗が育つことが多く、そのため1個1個はとても大きいのですが、収量が望めません。経済性が低いため、農家さんはあまり育てていません。
しかし、『利平栗』は甘味がとても強いので、“栗の王様”とも呼ばれています。ここでは、美味しい栗を育てたいと言う思いから『利平栗』も育てています。

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_17174848.jpg8月になり、栗の“生理落果”が始まりました。
栗は、6~7月に起こる早期落果と、8月に起こる後期落果という2つの時期に生理的落果を生じさせます。
早期落果は、主に雌花が小さいものに生じます。後期落果は、栗の結実ができていない、つまり食用部分が少ないものに生じます。

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_17252931.jpg1つ切ってみました。
イガの部分は十分に成長していますが、見てください!!
中はスカスカで、栗の実(果実)が生長していないことが解りますよね!
ですからこれは、栗が自ら判断して、実のならない栗を落としているのです。残った実を大きく甘く育てるために、“生理落果”をするなんて、とっても賢いですね!

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_17312437.jpgここ(株式会社旬援隊)では、完全無農薬、完全無化学肥料、完全無消毒で栗を育てています。
この写真は栗林の横の畑です。もちろんここでも同じです。
なぜなら、左の茶畑は“有機栽培”でお茶を育てているからです。

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_17335014.jpg“有機栽培”はとても厳しい検査の基準があります。もし、その基準に合格しなければ、その茶畑は3年間“有機のお茶”とすることができません。「隣の栗林や畑の農薬です!」なんてことは言い訳にもなりません。
そこで、お茶農家さんに協力して、ここでも一切の農薬や消毒を使うことなく、栗や果樹、野菜などを育てています。

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_17382385.jpgですからほらこの通り!
もう笑っちゃうくらいの虫食いの葉っぱでしょ?
今年1月に栗栽培の研修を受けました。熊本県の農業指導員の方が、選定の仕方、農薬や消毒散布の時期や種類などを説明されました。
本来なら、この7月・8月の時期に農薬を散布する必要があるのです。

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_17525853.jpg先日車で走っていると、見事な栗林があったので、車を止め撮影しました。
たくさんの栗のみが実っていて、どれも大きいので近づいて見ました。
でも、何だか色がおかしいのです!

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_1757668.jpg原因はすぐにわかりました。農薬散布をした直後だったのです。
私はけっして農薬や化学肥料を否定しているわけではありません。人間がインフルエンザの予防接種をするように、植物も予防や防除の必要があると考えていて、農薬や消毒は必要だと思っています。
きれいな作物をたくさん育てるためにはどうしても必要なことです!!
もちろん、この農薬も基準をきちんと守った中で、栗の収穫時には残留農薬はなくなるような時期をみて散布していると思います。

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_175891.jpgしかし、ここでは、すぐ隣が“有機栽培”の茶畑と言う環境もあり、完全無農薬、無化学肥料、無消毒で栗を栽培しています。
冬の剪定と、マメに下草を刈ることで、風通しを良くしてできる限り病気や害虫から守りながら育てています。
ですから、たくさんの収量は望めません。

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_1835732.jpg最終的には、収穫した栗を全て手選別で分けて、良い物だけを出荷しています。
手選別での仕分けには、限界があります。ですから、その中には虫食いの栗もあると思います。
しかし、農薬や化学肥料、消毒といった面の安全性は間違いないとご理解下さい。

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_18421110.jpgこうして、虫食いの葉っぱですが、今年も元気に育っています!
ありがたいことに、昨年「FLCパートナーズストア」で、『自然栽培で育てた利平栗』を購入いただいたお客様の中には、今年もすでに予約を頂戴している方もいらっしゃいます。

利平栗 8月の生理落果と自然栽培の難しさ!_a0254656_18455342.jpg「FLCパートナーズストア」では、弊社オリジナルブランドの『自然栽培で育てた利平栗』を、今年も販売いたします。
数量限定の完全予約販売です。
朝採りの『利平栗』の中から、大粒のものだけをセレクトした“極選”の『利平栗』です。
2kg入りで、約70粒前後で大変お買い得です!!
弊社ホームページ(FLCパートナーズストア)にて、準備ができ次第、予約受付をスタートします。
お見逃しなく!!

FLCパートナーズストア 笠 泰紀

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by flcps | 2013-08-07 18:58 | 旬の食材 | Trackback | Comments(0)
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