FLC日記 2013年7月29日(月) 雨
ご家庭で、「きのこ狩り」が出来るなんて、素敵だと思いませんか?
しかも、『原木しいたけ』ですよ!!

このしいたけ・・・。
なんと、おうちの中で育ったんですよ!
夏休みの自由研究にも、いいんじゃないでしょうか?
『原木しいたけ』が栽培できる、原木「わが家のきのこ狩り」を「FLCパートナーズストア」で、販売に向け全力準備中です!!
本日は、原木しいたけ栽培用の原木ができるまでをご紹介します。

『原木しいたけ』とは、主にクヌギやナラの木の原木から育つしいたけのことです。
その生産の過程のたくさんの労力と多くの年月を要することで、日本国内のしいたけ生産量のわずか2割にまで落ち込んでいます。
原木“生”しいたけとなると、その割合はさらに減って、なんと約1割程度です。
残りの8割は、「菌庄しいたけ」です。
「菌庄しいたけ」とは、主材料のオガクズに様々な添加物を加えて作った“菌床”で培養する方法です。短期間に発生し、大量生産に向いた栽培方法のため、市場に流通しているしいたけの約8割が、菌床栽培で作られています。

原木しいたけは、最も自然に近い栽培方法で育てられて、安心・安全なしいたけです。
約2年もの長い年月と、たくさんの手間ひま、労力を要します。
しかし、私が育てた「わが家のきのこ狩り」の『原木しいたけ』は、簡単な作業と、ほんの1週間で収穫です!!
山林や専用の設備がなくても、みなさんのご家庭でしいたけの栽培を楽しむことができ、もちろん収穫後はぜひ美味しく食べてください!!
『原木しいたけ』が育つ最後の1週間までの、栽培過程の2年間を、まずは写真と共に簡単にご紹介します。
取材協力及び『原木しいたけ』の原木(ボタ木)の提供は、熊本県山鹿市鹿北町の「小春農園」さんです。

11月上旬。
『原木しいたけ』の栽培過程は、まずボタ木となる原木の伐採から始まります。

伐採された原木は、その場で“葉枯らし”と言って、葉っぱから水分をぬきながら、約4ヶ月間その場で乾燥させます。

3月中旬。
乾燥した原木を同じ長さに切りそろえていきます。
栽培するのに適した、均一の長さに切りそろえて、“コマ打ち”の準備完了です。

“コマ打ち”とは、しいたけの菌を培養したコマを原木に打ち込む作業です。
まずは、原木に1本1本ドリルで穴を空けていきます。

“コマ打ち”作業の様子です。
手で押し込むタイプと、金づちで打ち込むタイプとがあります。

“コマ打ち”が終わった原木は、その場に伏せ込み、雨や直射日光を避けながら伏せ込みます(仮伏せ)。

6月中旬。
“本伏せ”と言って、風通しが良いように組上げられその場で約1年半の時を過ごします。
ちなみにこの写真の、原木の切り口の白いものが、しいたけの菌です。

竹の枝を使った“シバ”と呼ばれるものを乗せ、雨や直射日光を避けて、約1年半でしいたけの菌が原木全体に伸びると、いよいよ栽培地への移動です。
その作業は、翌年の11月行われます。

トラックに乗せられ、原木は栽培地へ運ばれます。
この移動の間の“振動”が、しいたけを発生させる1つ目の大きな役割を果たすのです。

移動の振動により、しいたけ菌は原木の中で切れます。
そこに適度な水分を与えると、しいたけが発芽するのです。
水を与えることが、2つ目の発生操作です。

いよいよ、栽培地に原木をならべて収穫へのカウントダウンです。この作業を“ボタお越し”と言います。
栽培地では、しいたけが芽を出し約1週間ほどで収穫です!!

原木しいたけ栽培は大変な手間ひまと2年もの歳月を要します。
しかし、今回「FLCパートナーズストア」では、最後の水を与える作業をしていただくだけで、1週間ほどで『原木しいたけ』が収穫できる「わが家できのこ狩り(原木)」を販売いたします。
大きさ、長さをご家庭での栽培用にと準備した、原木(ボタ木)です。
明日のこのブログで、ご家庭での原木栽培の工程をご説明いたします。
お見逃しなく!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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