FLC日記 2013年7月20日(土) 晴れ
『夢キュウリ』の収穫がスタートしました。
熊本県合志市(こうしし)の「大山ファーム」さんが育てる『夢』ブランドの熊本キュウリです。
「大山ファーム」代表の大山陽一さんは、土壌微生物活性材『夢』を使うことで、土壌バランスの良い土を作り、『夢』ブランドの「熊本スイカ」、「熊本キュウリ」を育てる匠の農家さんです。
「大山ファーム」さんのスイカ・・・、
なんと、かの有名なフルーツショップ『千疋屋』さんで販売されていたとのこと!
まさに“匠”と呼べる農家さんです。
※平成25年度の「大山ファーム」さんの夢スイカ『小玉スイカひとりじめ』、『大玉スイカ春のだんらん』は、完売いたしました。
また、来年3月を楽しみにお待ち下さい。心より完売御礼申し上げます。
さて、こちらは、『夢キュウリ』の栽培ハウスです。
青々と元気な葉っぱがまぶしいくらいです。
しかも葉っぱが大きいこと大きいこと!私の手のひらよりもはるかに大きな葉っぱです。
この時期はすでに、キュウリの先端の成長点を止めてあります。全てこうして剪定して切っているのです。
これからは、上に伸びるのではなく、脇芽を出させて横への広がりもさせていくのですね。ネットとこの本幹とは、とても丁寧にやさしくテープで止めてあります。
先端をとめる作業は、ハサミではなくカッターを使います。
ハサミだと芽をつぶすような形になるし、手でかぐと、キュウリの表皮がむけるようになり病気になりやすいからです。
また、ネットとキュウリをつなぐ作業は、この農業用器材を使って、1つ1つ行われます。ホッチキスとハサミを合わせたようなその器材で、付属のテープをセットしキュウリとネットを包み込むように止めるのです。「大山ファーム」スタッフの宮木さんに見せていただきました。キュウリをキズつけないように、すごく手際よくも、とてもやさしい手つきです。
ハウスの中を夢中になって撮影していると、
「今日の収穫は終わったけん、もう良かキュウリは無かばい!」と大山さんが声をかけていただきました。
「まだ、収穫始めたばかりだけん、あっという間だん!これからは、どんどん収量も増えてくるけどね!」
「今ちょうど撮影しよると位が、そうね・・・、明日、いや明後日に収穫ってとこかな!」
「ところで、この見慣れないものはなんですか?肥料ならばマルチシートの上に置くのは変だし・・・。」とたずねると、
「それはウサギのウンチじゃなかとよ(笑)!これは、椿油カスを使った虫除けたい!」と宮木さんが教えてくれました。
この夏場の時期は、虫たちも活発に動き回ります。それを避けるために、出来るだけ天然のもので虫除けをするのです。
この黄色いお札みたいなものも、その1つです。黄色い色に集まる虫たちの習性を利用して害虫駆除をするのです。
「最小限の予防のための消毒はするけど、とにかく、出来る限り消毒はしたくないとたいね!だけん、手間と費用がかかっても、こうした方法で虫除けをしよるとたい・・・。このハウスは、こないだまではスイカを作りよったでしょ?そのあとは、全部締め切って熱消毒して病気も害虫も駆除するとたいね!その様子ば見てみるね?」と大山さんに言っていただき、別のハウスへ移動しました。
ハウスに先に到着した大山さんは、もう作業を始めていました。スイカのハウスの片付けです。
「潅水(農作物に水を与えること)チューブを今度はキュウリ使用に変えにゃんとたいね!そこらへんのスイカは、出荷せんだったスイカたい!俺は、どうしても納得できんスイカは出そごつなかけん、あぎゃんして最後は、ゴロゴロスイカのころがっとるとたい(笑)!となりのハウスば見てくるたい!ちょうど今、締め切って熱消毒しよるけん!でも、覚悟して入らにゃんばい!!」とのこと。
締めきってある、となりのハウスは、灼熱地獄のようでした!出荷しなかったスイカは中央にきれいに集められ、スイカの苗たちは、カラカラに枯れていました。枯れた苗は全て集め焼却処分し、スイカはこのあとそのまま耕運して、肥料として鋤きこむのだそうです。
5~6枚の写真を撮り、逃げるようにして大山さんのところに戻りました。
「すごかったろ?2時か3時頃には、80度超えるとばい!その状態を最低でも1週間して、それで病気も害虫も駆除するとたい!」
「大山さん!今の話もブログに書いて良いですか?」とたずねると、
「どんどん書いて!これも作物作りの現状だし、大切な仕事の1つたい!この一つ一つの工程を経て、美味い作物は出来るとばい!!」
こうして元気に育つキュウリも、ここまで来るには、農家さんのたくさんの手間ひまと、多くの労力が必要なのです。
ハウスを締め切り熱消毒をして、片付けて、次の作物用に土を作り、新たな準備をして、苗を定植する。今回も、『夢キュウリ』栽培の定植(ハウスに植え替えること)から取材をさせて頂きましたが、それまでの多くの手間ひまと、労力を少しだけ知ることが出来ました。
「大山ファーム」代表の大山陽一さんがこんなことをお話いただきました。
「スイカ1玉、キュウリ1本育てるにも、本当はこうしていろんな作業があるとたい!手を抜こうと思ったらどれだけでもできるし、やろうと思ったらホントきりがないとたいね!だけん俺は、自分が納得するまで手をかけてやるとたい!そうしたら、ちゃんと作物もこたえてくれて、やっぱりいいものが出来るとたいね!今、笠くんところで、全国に発送して、お客様の声を直接聞けるようになって、さらに頑張ろうと思えるけん、それもまた本当にありがたいね・・・。」
大山さんは、作物を育てることへの熱い思いがあり、それを惜しまぬ手間ひまと労力で形にする、まさに匠です。
匠が育てた『夢キュウリ』は、“本物”と呼べる逸品です!!
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FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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