FLC日記 2013年4月27日(土) 晴れ
「田んぼば見てきたね?れんげもヘアリーベッチも満開だったろ?」
熊本県七城町砂田地区で、『七城砂田米』生産農家の野中逸雄さんの田んぼに取材に伺いました。
満開のれんげに、ミツバチが花の蜜を集めています。
野中さんの田んぼには、「緑肥」として使用する、れんげの花が満開に咲き誇っていました。
ここは、お米を育てる「たんぼ」なんです。でも、れんげが咲き誇っているんです!!
このれんげは、“緑肥”といって、花が咲きミツバチたちが蜜を集めると、そのまま田んぼに鋤(す)きこみ、肥料とするために、種を蒔き育てたものなのです。
これは、昨年10月10日の稲刈りの様子です。
野中さんは、稲刈りの際に収穫する“籾(もみ)”の部分以外の稲の葉、茎をこうして全て細かく粉砕して、そのまま“米わら”を田んぼの肥料とします。稲の根も含め、田んぼを耕運して鋤きこむのです。
収穫の際の“米わら”と春の“れんげ”だけを肥料として、美味しく安全なお米を育てています。
昨年の稲刈り後「籾摺り(もみすり)」の取材に行った際に、野中さんが私にお話いただきました。
「来年はね、「れんげ」と「ヘアリーベッチ」の2種類の“緑肥”で作ろうと思いよるとたい。ヘアリーベッチはれんげよりも緑肥としての肥料価値が高かとたいね!だけん、れんげの田んぼ、ヘアリーベッチの田んぼ両方ばしてみようと思って・・・。」
そしてこれが、「ヘアリーベッチ」の種を蒔いた田んぼです。
田んぼ一面に、元気なヘアリーベッチが生い茂っています。もちろんこれも“緑肥”なので、田植え前には全て田んぼへ鋤きこむのです。
これがヘアリーベッチの花です。れんげ同様、ヘアリーベッチの花も満開です。
れんげよりも発芽率が高く、この地でもすでにヘアリーベッチを“緑肥”として取り入れている農家さんもあります。全国的には、れんげに変わる緑肥として、シェアを伸ばしているとのことでした。
「野中さん!一番上(かみ)の田んぼは、れんげとヘアリーベッチが両方咲いていましたよ!」と私が言うと、
「そうそう!おもしろかもんね・・・。あそこには今年はヘアリーベッチしか蒔いとらんけん、昨年のれんげが残っとたとだろうね。両方とも同じ用に鋤きこむし、むしろ美味しか米のできるかもしれんね(笑)」
れんげとヘアリーベッチの両方の緑肥を鋤きこむ、ハイブリッドな田んぼの土になるでしょうね!
数ヶ所ある野中さんの田んぼの写真撮影後、野中さんのご自宅に伺いお話を聞くことができました。
「この七城町の砂田地区は、昔から米どころで砂の混ざった独特な土壌と、菊池川と迫間(はざま)川の清らかな水で、美味しか米のでくっとたい。でも、農家さんによってそれぞれ栽培方法は違うたいね!俺は、“米わら”と“緑肥”だけば使って、他にはなーんも入れんで育てよるとたい!安全で美味しい米、それが一番たいね!!」
昨年(平成24年度)の「七城のこめ」は、日本穀物検査協定が行う、食品ランキングでまたも『特A』を獲得しました。なんと、5年連続で実に7回目の受賞です。
その地で育つ、安全にこだわり育てられた野中さんのお米を、私は『ご飯がごちそうになるお米』と呼んでいます。
野中さんの平成25年度の『こだわり砂田米』作りは、今年も順調にスタートしています。安全・安心にこだわりぬいたお米です。
野中さんが育てるお米は、基本、自分や家族のために作っているお米で、一般流通のほとんどないお米です。
「FLCパートナーズストア」では、今年もネット独占販売いたします。
昨年は、予約段階で完売しましたので、今年は野中さんにお願いして、販売数を増やしていただく予定です。
平成25年度の新米は、10月中旬以降の発送予定です。
売り切れ必死の人気商品ですので、これからもこのブログや「FLCパートナーズストア」のホームページをお見逃しなく!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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