FLC日記 2013年4月22日(月) 晴れ
「この時点で、ぶどうの房の仕上がりをイメージして、思い切って決断する!これが大きくて、美味いぶどうを実らせる大切なポイントです!!」
心地よいハサミの音が、ブドウ畑(ハウス)に響いています。
昨日に引き続き、熊本県山鹿市久原の「社方園(しゃかたえん)」さんの取材日記です。「社方園」さんは、最高級の『種なしぶどう』を生産する、匠の農家さんです。
私の同行取材に、笑顔でお話いただいた「社方園」園主の社方武路さんも、このときばかりは真剣そのもの!
決してミスの許されない選択を繰り返しています。
決断を繰り返し、1粒1粒を摘んで、ぶどうの房を整えていくのです。この作業は、“摘粒(てきりゅう)”と呼ばれる作業です。ぶどうの房の形、1粒1粒の大きさ、美味さの全てが決まる大切な作業です。
今日のブログでは、時系列で、ぶどうの敵粒作業までをお話いたします。
手入れの仕方、成長の度合いは、品種により異なりますが、大まかな流れとしてご理解下さい。
枝いっぱいに、たくさんつけたぶどうの蕾を、昨日のブログでご紹介した、敵蕾(てきらい)と言う作業で、先端のわずか1cmほどだけ残します。
ほんの1cmほどだった蕾は、開花前には、このように大きく伸びて蕾の間隔も広がっていきます。
これらは全てぶどうになるのではなく、このままでは、花が咲いても止まる(受精する)ことさえできないのです。
そこで、先端の蕾を残し、不要な蕾を落としていきます。社方さんの頭の中には、きれいな房のイメージが出来上がっています。
この作業も、その枝に応じた、匠の判断で、思い切り良く進められました。
最終的に残されたのは、わずかこれだけです!
この作業なしでは、これから咲く花はきちんと止まる(受精する)ことができません。
その作業は、その後も続きます。こうして花が咲き始めても、“花もぎ”と言って、花を小さく、小さく整えていくのです。
もちろん、この作業も匠の判断による、究極の選択の繰り返しです。
見てください!
社方さんの大きくて優しい手のひらの中で、丁寧に丁寧に細かい作業が進められます!!
とても愛情あふれる、優しい手つきです。ぶどうに対する大きな愛を感じました。
最終的には、やさしい手つきで摘み取られ、まさに“先鋭”たちを、わずかこれだけ残しました。
この蕾が花となり、きちんと止まる(受精する)ために、こうして厳選していくのですね。
そして、本日のブログでご紹介した、受精後の“摘粒”作業へと進んでいくのです。
今日ご紹介した作業も、決して失敗が許されない、常に真剣勝負です!
その中で、思い切った正しい決断を繰り返し、究極のぶどうが作り上げられていきます。
この細かい作業を、収穫する全てのぶどうの房に行うのです。
昨年、「FLCパートナーズストア」で販売しました、「社方園」さんの『高級種なしぶどう3色セット』です。
高級感あるとてもおしゃれな箱に詰められお送りさせていただきました。
プレゼントやご挨拶にも大変喜ばれた大人気商品です。
社方さんはお話いただきました。
「ぶどうの房の実りあがりを鮮明にイメージして、迷うことなく決断し、思いきって手をかけていくのです。ぶどうたちは、必ずそれに応えてくれます。その判断もさることながら、大切なのは、それぞれの作業をするタイミングです!それぞれの品種、それぞれの枝に合った、ベストなタイミングで作業を進めなければなりません。期待していただいて良いですよ!今年も昨年に負けない、いえ、より美味いぶどうを作り上げますよ・・・。」
ぶどうの匠による、力強い言葉は、それだけの作業を行っているからこそ言える、自信と誇りに満ちていました。
「社方園」さんは、毎年7月7日に販売をスタートします。
ぶどうの匠により、ベストタイミングと思い切った正しい選択で作り上げられた、“本物”と呼べる『高級種なしぶどう』です。
お中元やギフトにも大変喜ばれる商品です。今年も、「FLCパートナーズストア」では、「社方園」さんの『高級種なしぶどう』をネット独占販売いたします。
7月7日の販売スタートの日まで、ぶどうの色付く様子や、これからの様々な作業、匠の技を取材し、ご紹介していきます。
ついつい熱く語り、本日は少々長くなりましたので、冒頭でご紹介した“敵粒”作業の様子はまた後日あらためてご紹介いたします。
「社方園」さんの『高級種なしぶどう』は、完全予約制の販売となります。
6月上旬より先行予約を受け付け始める予定です。
これからも、このブログ及びホームページをお見逃しなく!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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