FLC日記 2013年4月11日(木) くもりのち雨
原木しいたけ栽培・・・
クヌギやナラの木を原木とし、しいたけ菌のコマを打ち込み、その原木の栄養でしいたけを栽培する方法です。
最初の収穫までは、原木の伐採から約2年もの歳月を要し、たくさんの手間ひまのかかるその栽培方法は、日本のしいたけ生産量のわずか2割にまで減少しています。
ここ(株式会社旬援隊)では、匠の農家さんたちが育てる“本物”と呼べる食材をご提供するため、原木しいたけをはじめ、様々な果樹や野菜、烏骨鶏などを自ら育て、農作物を作っています。
もちろんそれらは、基本自家消費用ですが、自ら農作物を育てることで、農家さんたちの本当の苦労や喜び、その手間ひまを、お客様にお伝えしていこうとがんばっています。
これは昨年6月の、畑の栗林の写真です。
本日は、先月(3月末)に行った、原木しいたけのコマ打ち作業についてお話いたします。
この原木は、クヌギです。ここ(㈱旬援隊)の敷地に植えていた1本を伐採して用意していたものです。
昨年は、コマ打ちをしていないので、奥にある原木しいたけは、以前ここに住んでいた、私のおじとおばが作ったもので、もうすでに4年もの、5年もののかなり古くなった原木です。しいたけが立つ数も減少してきていました。今年はコマ打ちをして、来年の秋からの収穫を目指しています。
原木しいたけ作りは、まず、原木の伐採からスタートします。
昨年11月の伐採の様子です。この後、約4ヶ月間そのまま放置して、“葉枯らし”と言って原木の水分をぬくのです。
近所の川口さんは、森林組合にお勤めで、森林の管理者です。川口さんは、とても優しく気さくな方で、いろんなことを教えていただいたり、ご協力いただいたり、田舎暮らしを始めた私をとってもかわいがってくれます。川口さんの協力のもと、無事に伐採して、“葉枯らし”をしている状態です。
(川口さんはカメラを向けるといつも逃げ回るので、写真はありません(笑))
その際に、「笠くん!1本だけじゃ足らんどたい?俺が山から持ってきてやるろうたい!!」と言っていただきました。
「ありがとうございます!」と言ったものの・・・
なんと、3日に渡り軽トラック3回分の原木を持ってきてくれました。(写真はその一部です)
本来、私がするべきはずの、原木を同じ長さに裁断する作業(玉切り)も行った原木を持ってきていただきました。いやはや、その数にはホントビックリ!!予想をはるかに上回る量で、これは、はりきってコマ打ちをしなければなません!
原木しいたけのコマ打ちの際に必要なものとして、通称“シバ”と呼ばれるものがあります。伐採した原木の枝葉を雨よけと紫外線を避けるためにかぶせるのです。
ほぼ同じ長さに切りそろえた枝葉をシバとして使うため束ねていきました。
さぁ、準備万端整いました。
まずは、原木に電気ドリルで穴を空ける作業からスタートします。
これからの工程は、匠の原木しいたけ栽培農家の「小春農園」さんの「コマ打ち」作業を取材し、ご指導いただき、体験したことを活かし、進めていきます。
この原木しいたけは、「FLCパートナーズストア」の大人気商品『トリプル1』です。手のひらからはみ出しそうな大きさ、肉厚、香り、美味さ!驚きのジャンボしいたけです。
※秋から冬の商品のため、現在は販売中止中。再入荷は、今年の秋までお待ち下さい。
この原木ジャンボ生しいたけ『トリプル1』を生産するのが、匠の農家さん「小春農園」さんです。「小春農園」代表の小原正宏さんと息子さんの将輝さんです。
明日は、「小春農園」さんにお教えいただいた、今日のブログの続き、「原木しいたけの「コマ打ち作業」についてご紹介します。
私もやるからには、「小春農園」さんが育てたこの見事な『トリプル1』のような原木しいたけつくりを目指しますが、もちろんどんなにがんばってもかなうわけがありません。
でも、その違いこそが、匠の技なのです。そこをリアルにお伝えしていきたいのです。
株式会社旬援隊のネットショップ「FLCパートナーズストア」では、こうして自らの体験をもとに、“本物”と呼べる食材を見つけ出しご紹介していきます。
ホント、「見る」と「する」とでは大違いですよ。
あらためて農家さんたちに心からの尊敬と深い感謝です!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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