FLC日記 2013年3月26日(火) くもり
「田んぼを見てきたね?もう芽のでとったでしょうが!今年はね、『れんげ』と『ヘアリーベッチ』でいくばい!!」
そうお話しいただいたのは、『砂田のこだわりれんげ米』生産農家の野中逸雄さんです。
熊本県菊池市七城町砂田の今日現在の田んぼの様子です。
きれいに整地をされた田んぼに、、『れんげ』と『ヘアリーベッチ』が芽吹いています。
昨年4月のこの田んぼの様子です。ご覧の通り、一面れんげの花が咲き誇っています。
このれんげは、「緑肥」といって、そのまま田んぼに鋤き込み肥料とするのです。
その田んぼに、今年は新しい試みをしています。
『れんげ』と同じように「緑肥」として使う、『ヘアリーベッチ』という植物の種を蒔きました。そして今芽吹いています。
これが昨年末に蒔いた、『れんげ』と『ヘアリーベッチ』の種です。
平成25年度の野中さんの田んぼでは、れんげを蒔いた田んぼと、新たにヘアリーベッチを蒔いた田んぼの2種類があります。長年、れんげだけを「緑肥」としていきましたが、さらに「美味しいお米」を目指し、今年は、新しく『ヘアリーベッチ』を緑肥として使用するのです。
平成25年1月1日の野中さんの田んぼの様子です。
きれいに整備されていますが、すでに『ヘアリーベッチ』の種は蒔いてあり、まだその時をゆっくりと待っているという感じですね。
この「砂田」地区はその名の通り、砂と土が混ざり合った独特な土壌です。
水はけがよく、肥料が効きすぎないことで、美味しいお米を作ることができます。
ですから、本来なら『れんげ』や『ヘアリーベッチ』といった、「緑肥」を使わずとも良いお米が育つのです。
この地区でも数少なくなった“レンゲ”の肥料にこだわりぬいて育てています。
「自分や家族が食べるのに美味い米を食べたい!」と考えるからです。
稲刈り時のワラとレンゲ(今年はヘアリーベッチも)だけを肥料として安心・安全なお米を育てています。
江戸時代から旨いお米の代名詞と言われた熊本県七城町砂田のお米、『砂田米』!“天下第一の米”と称されて将軍家や皇室への献上米としての歴史があります。
この地で育つ七城米は、東京で行われた料理新聞社のコンテストにおいて、“おいしいお米日本一”に輝きました。
平成24年度の「七城のこめ」は、日本穀物検査協定が行う、食品ランキングで『特A』を獲得しました。なんと、5年連続7回目です。
その地で育つ、野中さんのお米を、私は『ご飯がごちそうになるお米』と呼んでいます。
菜の花の咲く3月と季節は移りましたが、野中さんのお米は新たに『ヘアリーベッチ』の「緑肥」も取り入れ、さらなる高みを目指しています。
数ヶ所ある田んぼで、この田んぼには『ヘアリーベッチ』を蒔いています。昨年の『れんげ』のも芽吹いていますので、今年は両方の花が咲く言わば、“ハイブリッド”な田んぼになると思われます。
野中さんはお話いただきました。
「今まで通りのれんげを緑肥に使った田んぼはちゃんとあるとよ。同じ様に育てる田んぼも作りながら、新しく『ヘアリーベッチ』もやってみて、より美味い米を作ろうと思いよるとたい。何よりも、安心・安全にこだわってね!!」
これからも、野中さんの『砂田米』の取材をして、田んぼの様子、稲の成長記録をご紹介していきます。
もちろん、これから咲く『ヘアリーベッチ』の花も必ずご紹介しますね。
今年も、10月の新米が楽しみです!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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