FLC日記 2013年3月20日(水) 雨
清らかな水と澄んだ空気、豊かな森にはぐくまれ育つ『原木しいたけ』。
ここは、清流の里、熊本県山鹿市鹿北町。
「小春農園」さんの原木しいたけの栽培場です。
『原木しいたけ』とは、主にクヌギやナラの木にしいたけ菌のコマを打ち込み原木の栄養を使って育つしいたけです。
収穫までには長年の歳月を要し、多くの労力、手間ひま、経験、技術が必要です。
現在、『原木しいたけ』の国内生産量は、全体の2割にまで減少しています。
原木“生”しいたけとなると、なんとわずか1割です。
「小春農園」さんでは、完全な無農薬、無肥料で最高級の『原木しいたけ』を栽培しています。
これが、「小春農園」さんの『原木しいたけ』です。徹底管理による最も美味しい時期に収穫された最高級のしいたけです。肉厚で香り高くあらゆる調理法で美味しくいただけます。
そして・・・
そのなかでもさらに最高級の逸品『トリプル1』です。
「FLCパートナーズストア」で、好評発売中の原木ジャンボ生しいたけです。
2年をかけ準備してきた原木から、最初の1年目にたつ「原木しいたけ」の中で、わずか1割しか採れないとても大きく肉厚で、大変貴重な、まさに1級品のしいたけです。
“1番”最初(1年目)の原木から育ち・・・
“1割”しか採れない大きさと肉厚さを持つ貴重な・・・
“1級品”の旨み、食感、味わい・・・
3つの“1”を備え持つ、特別な「原木ジャンボ生しいたけ」です!!
『原木しいたけ』の収穫時期は、秋口から春先にかけて。今シーズンもいよいよ最終案内となります。
※夏収穫をする特別品種(夏菌)をのぞく。
そこで今日は、原木しいたけが出来るまでの2年間をご紹介します。
11月上旬。
クヌギやナラの木といった原木の伐採作業から『原木しいたけ』作りはスタートします。
伐採した原木は、そのままその場に4ヶ月ほど置いておきます。「葉枯らし」と言って、原木の水分をぬくのです。
3月下旬。
「葉枯らし」を終えた原木の枝を落とし、同じ長さに切りそろえます。「玉切り」と言う作業です。
その後、「コマ打ち」と言ってしいたけ菌を原木に打ち込みます。
※「玉切り」と「コマ打ち」の様子は後日、このブログで詳しくご紹介します。
「コマ打ち」後は、その場に「仮伏せ」と言って、しいたけ菌を原木の中で育たせます。
この写真は、その後の「本伏せ」の作業です(6月下旬)。しっかりと原木の中で育ったしいたけ菌を、しいたけが育つ環境へ導くための工程です。きれいに組上げ伏せられた原木には「シバ」と言って、落とした原木の枝や竹の枝をかぶせ、雨風から原木を守ります。
それから約1年4ヵ月後、11月上旬、本伏せの原木たちから、シバをのぞき、栽培地へ運ぶ作業が行われます。
トラックに乗せられ原木を運ぶその振動と、栽培地で一晩水をかけるこの2つ工程で、しいたけを立たせる(実らせる)発生操作になるのです。
栽培地へ運ばれた原木は「ボタ木起こし」と言って、栽培用にきれいにそろえて立てかけていきます。
伐採し、栽培地に持ってきて収穫を迎えるまで、丸2年もの歳月を要しています。
要点だけをまとめて、簡単にご紹介しましたが、その1つ1つの作業は、計り知れない労力と時間、手間ひまを要するのです。
今シーズンの「小春農園」さんの『原木生しいたけ』は、いよいよ3月までの販売とさせていただきます。
私もこうして取材をして、『原木しいたけ』を育てる本当の苦労を知ることができました。
『原木しいたけ』が国内生産量のわずか2割にまで減少しているのは、これほどの歳月と労力を必要とするからなのです。
現在、店頭に並んでいる“生”しいたけは、そのほとんどが、「菌床栽培」と言われるものです。おがくず等を肥料として使う栽培方法で、ハウスや建物の中で栽培され、温度や湿度管理をすることで、1年を通して収穫が可能です。
一方、『原木しいたけ』は、これほどの時間と労力を要し、収穫時期もわずか5ヶ月ほどです。
「小春農園」代表の小原正宏さんと息子さんの小原将輝さんです。
「小春農園」さんの『原木しいたけ』の「FLCパートナーズストア」での今期最終販売を前に、この手間ひま、この労力、2年もの歳月をお伝えしたく、本日はブログにつづらせていただきました。
販売期間中、「小春農園」さんには、最高級の『原木しいたけ』をご提供いただきました。2年も前から準備し育て上げていただいた大変貴重な『原木しいたけ』です。
「FLCパートナーズストア」では、様々な食材を販売するにあたり、必ず現地に赴き、それぞれのその食材が育ち商品となるまでを取材しご紹介しています。
「小春農園」さんにもいつもこのように、素敵な笑顔で取材にご協力いただきました。心より感謝いたします。
さらに、販売期間中、常に最高級の『原木しいたけ』をご提供いただきましたこと、重ねてお礼申し上げます。
2年後の『原木しいたけ』の収穫に向けた準備はすでにスタートしています。
これは、先日「玉切り」の作業を取材させていただいた時の写真です。
「コマ打ち」、「仮伏せ」の取材とともに、その様子はまた後日、このブログで詳しくご紹介します。
「小春農園」さんのいろんな商品の栽培に関する様々な匠の技を、もちろんこれからも取材しご紹介させていただきます。
『原木しいたけ』の販売は、今期いよいよ最終ご案内となりました。
※平成25年3月27日最終発送(予定)
(3月25日(月)17:00最終締め切り)
数量限定の完全予約販売です!
下記「FLCパートナーズストア」のホームページよりご購入(ご予約)いただけます。
2年間の苦労、手間ひまの集大成の『原木しいたけ』をぜひお求め下さい。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
ホームページはこちら
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