菊池水源棚田米 土を育てる匠！

ＦＬＣ日記　2013年3月12日(火)　晴れ
｢水と土！この2つがピシャッとそろわんと、良か米はできんとたい！ここは、菊池水源からの水が来よっとだけん、水は間違いなかたいね。だけんあとは土作り！ちょうど堆肥ば入れよったとたい!!｣
『菊池水源棚田米』を育てる“匠”、後藤武臣さんがそうお話いただきました。
ここは、熊本県菊池市菊池水源の棚田です。
私のブログでたびたび撮影している高台からの現在の様子です。
この時期、麦を育てる農家さんはすでに耕運が終わり、種まきの準備中です。

高台から見た写真の中央に写っていたのが、この堆肥センターです。
菊池市は近隣の市町村も含め、たくさんの畜産や酪農農家があります。堆肥を有効利用すべく後藤さんが発起人の１人となり、作ったのがこの堆肥センターです。

後藤さんの棚田は、その堆肥センターの東側で、最も南の斜面にあります。
私がたっている棚田も含め5枚の棚田です。以前は、19枚あった小さな棚田を、現在は5枚に区画整備されています。でもなんだか様子が変です。耕運し整地してあるわけでもなく、車を乗り入れた後がたくさんあります。

よくよく見ると、新しく土を入れたかのような感じでした。満遍なく見るからに新しい土がまいてあります。
後藤さんの棚田を撮影し、堆肥センターに近づくと・・・。

いろんな車が、働いていました。
その中には、見覚えのある後姿がありました。
｢後藤さん！おはようございます!!｣と声をかけると

｢あぁ！笠さん!!こないだテレビ見たばい！よ～っ映っとったたい！おもしろかったばい!!｣と後藤さん。
｢それにしても、笠さんはいつも良かタイミングでくるなぁ！今日は棚田に堆肥ば入れよったとたい！この時期にしっかり土作りばせにゃんどがいた！（土つくりをしないといけないでしょ！）｣と、いつもの熊本弁が炸裂(笑)します。今日は取材をお約束していたのではなく、偶然お会いすることができました。

後藤さんの棚田への堆肥の散布は、昨日機械を乗り入れてすでに終わったのだそうです。
今日は、後藤さんの軽トラックに堆肥を積み、ニンジン畑に散布するのです。

この堆肥センターに持ち込まれるのは主に牛からの堆肥です。
区切られたエリアごとに、1つのエリア内の半分に堆肥を置いて、1週間ごとにひっくり返し、堆肥を熟成させ肥料とするのです。

｢ほら、見てみなっせ！1週間でかえしてやるのば繰り返すと、3ヶ月くらいでこうして土といっちょん変わらんごつなるとたいね！完全に熟成が済んだって言うことたい。もう匂いもなんもなかでしょうが・・・。これで元気な土ば作るとたいね！水と土！この2つがピシャッとそろわんと、良か米はできんとたい！｣とお話いただきました。

後藤さんは、水の源（みなもと）、菊池水源の水に惚れ込み、この手のかかる棚田で、『菊池水源棚田米』を育てています。
｢なんさま（なにしろ）水は良かわけたい。だけん、今はとにかく土ばしっかり作り上げとかにゃんたいね！そればしとらんなら、後からどぎゃん手ばかけたっちゃ良か米はできんとたい！｣

昨年、後藤さんが育てた『菊池水源棚田米』は、購入後、お客様が食べるやいなや、たくさんの再購入希望を頂いた、超人気商品でした。
おかげ様で、平成24年度の『菊池水源棚田米』は完売いたしました。

現在は、後藤さんが育てた『菊池水源棚田米「もち米」』をわずかに残すのみです。
これからの季節、後藤さんの｢もち米｣で作る、山菜おこわなんてホント最高ですよ!!｢ＦＬＣパートナーズストア｣のホームページより、お求め下さい。

｢ＦＬＣパートナーズストア｣では、後藤さんが育てる『菊池水源棚田米』を平成25年度もネット独占販売いたします。
一般流通はほとんどなく、ここでしか買えない、大変希少なお米です。
これからも後藤さんのこだわりの米つくりを取材し、ご紹介していきます。

ＦＬＣパートナーズストア　笠　泰紀

ホームページはこちら

『ＦＬＣ日記』は「にほんブログ村」のランキングサイトに参加してます。
下のバナーをクリックして、ランキングアップにぜひご協力下さい。
よろしくお願いします。
スーパー・青果店情報をチェック！