FLC日記 2013年3月10日(日) 雨
「これがマンゴーの花ですか?そしてこれがマンゴーの花の香りなんですね!!」
熊本県合志市(こうしし)の「上野マンゴー園」さんのハウスに伺いました。
「上野マンゴー園」さんは、アップルマンゴーを育てて18年!甘くて香り高い、完熟マンゴーを育てています。
初めて見たマンゴーの花は、無数の小さな花が集まった集合体でした。
ピンクともオレンジともいえない淡い色の花が、ハウスの中に咲き誇っていました。
連棟立ての、広々としたハウスの中は、まるで、「どこでもドア」で、南国の地にでも来たかのような、不思議な感覚になり、ワクワクがおさまりません!!
別のハウスは、開花を遅らせています。収穫の時期をうまく調整するためです。指差していただいたこの部分が伸びて、花になるのです!マンゴーの花のつぼみを見ることも初めてです!
生まれてはじめて見たマンゴーの花にも驚きましたが、さらにビックリしたのが、マンゴーの枝の1本1本を全て吊り下げてあることでした。
「上野マンゴー園」代表の上野幸伸さんにお話をうかがいました。
「こないだ来た時は、収穫後でハウスのビニールもはずして、剪定ばしよった時だったもんな・・・。花はもちろんなかったし、こうして吊り下げてもおらんだったろ?」
上野さんによると、収穫後、剪定を施し、落とした枝葉を全て片付けて処分し、それから徹底した温度管理をしながらこの春に開花を向かえたとのことでした。
それまでの間に、花芽の枝を全てひもで吊るす作業をしたのです。途方も無い手作業と手間ひまを要したことと思います。
「まずは、元気な花をたくさん咲かせるとたい!そうするとその重みでどうしても枝が折れるけん、こうして全部吊るしていくとたいね!それから思い切って摘果(良い果実を実らせるため数量調整をすること)するとたいね。そうして、最高の1玉を作り上げるとたい!!」
上野さんのお話によると、これくらいの花から収穫できるマンゴーはたったの1玉とのこと・・・。至高の1玉を育て上げるのです。なんと糖度は驚きの18度以上にもなるとのことです!!
「受粉はどうやってするのですか?」とたずねると、
「ミツバチがするとたい!よ~く、がまだす(熊本弁:一生懸命働く)けん、助かっとるばい!」と笑顔でお話いただきました。
この写真の中央部に、その働き者のミツバチが写っています。「上野マンゴー園」さんでは、上野さんと奥様の惜しまぬ手間ひまと愛情、スタッフ(ミツバチ)の“がまだし”によって、最高級のマンゴーを育てているのです。
このハウスのマンゴーの果樹たちはおよそ15年。マンゴーの木は放っておくと、建物の2階を越えるような大木になります。
幼木から育て、毎年毎年剪定をして調整し続け、1玉1玉、全ての果実に手をかけてあげることのできる果樹に育て上げてきました。
上野幸伸さんはお話いただきました。
「昨年よりも今年、今年よりも来年!もっと美味いマンゴーを育てようとがんばってきたたいね!このハウスのマンゴーたちは15年だけど、本当に良いマンゴーが出来るようになったよ。でも、まだ美味かとのできるはず!そう追い求めてがんばりよるとたい!!」
上野さんの熱い思いと、たゆまぬ向上心が秘められた言葉でした。
「FLCパートナーズストア」では、「上野マンゴー園」さんの匠が育てた『完熟アップルマンゴー』をネット販売に向け準備中です。
これからも、「上野マンゴー園」さんの熱い思いと、匠の技や惜しまぬ手間ひまを取材して、ご紹介していきます。(※写真はイメージです)
「上野マンゴー園」さんの匠が育てた『完熟アップルマンゴー』の販売は、6月~8月の予定です。
「美味かマンゴーのできんことには、販売もなんもなかろ?まぁ、しっかりがんばって良か~ぁマンゴーば育てるけんね!まずはそれが一番大事たい!!」謙遜してお話いただきながらも、マンゴーの匠の目はキラリと光って見えました。
匠が育てる『完熟アップルマンゴー』にぜひご期待下さい!
今後も取材を続けていきます。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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