FLC日記 2013年2月23日(土) 晴れ
「どぎゃん頑張ったっちゃ、1日2本か3本たい!それだけ慎重に剪定をして、ピシャッと枝の配置ばしてやらんと、よか梨は育たんとばい!」
見事に平行に配置をし終えた枝を見ながら、「岩永農園」の岩永敏行さんがお話いただきました。

熊本県菊池市市野瀬の「岩永農園」さんの梨園では、12月から1日たりとも休まずに、梨の果樹の剪定と枝の配置作業が行われています。
新芽がもうすぐ芽吹いてきます。いつ訪れても見事に整備されている「岩永農園」さんの梨園です。

これは、昨年「FLCパートナーズストア」で、ネット独占販売させていただいた、「岩永農園」さんの熊本産ジャンボ梨『新高(にいたか)』です。

徒長枝を切り、枝の配置をするこの時期の大切な作業は、まず、昨年、敷地内に張り巡らされているワイヤーと枝の結び目を切り離す作業からスタートします。

このように昨年も、枝とワイヤーとを結びつけて、梨の果樹に満遍なく陽があたり、梨の管理がしやすいように配置されていました。
その結んでいるひもを切り離すのです。

切り落とされたひもは、そのまま地面に落としていきます。
このように、「麻」のひもを使っているので、そのまま土に返ります。切ったひもを回収する必要もなく、地球に優しい、作業の効率の上がる道具を選んで作業をしているのです。

昨日のブログでご紹介しましたように、来年以降に活かす徒長枝を選択して、それ以外の徒長枝を落とします。
その剪定が終わると、このように各枝の配置をするのです。
こうして、麻のひもで結び付けていきます。

たくさんの梨の果樹が育っていますが、それぞれの枝が折り重ならないように配置します。
写真で指指していただいている右の枝は、右の果樹から伸びているもので、左の枝は左の果樹から伸びています。それぞれが上手く平行になり、満遍なく光が当たるように配置するのです。

各枝の先端部分は、このように元気な枝を上向きに残しています。
これは、この元気な枝が、地面から来る水分や栄養分を引き上げる力を持っているので、この枝に十分な水分と栄養を引っ張ってくるための、ポンプのような役目をさせるためです。
全ての枝が、このように剪定されていました。まさに匠の技!こうして、できるだけ同じ大きさ、同じ甘さの梨を育てているのですね!

「今年も、元気な花芽(果実になる芽)がたくさん出よるよ!」と岩永さんがお話いただきました。
でも、これからがさらに大変な手作業が待っているのです。

「1本の枝に、大体14~16の花が咲くとたいね。でも最終的には「新高」の場合は4~5個の果実しか収穫せんとたい!!」
3~4月にかけ梨の果樹はたくさんの花を咲かせます。しかし、その花を摘花し、さらに実りつつある果実を摘果する、途方も無い手作業が待っています。その様子はまた後日取材してご紹介します。

岩永さんは、徒長枝の剪定と、枝の配置作業をどんどんと進めていきます。
剪定された枝は、奥様が全て拾い集め処分していくのです。1本あたり大量の徒長枝を剪定するので、これもまたとんでもない労力を要する手作業です。

「3月中旬までにはどうしてもこの作業を全て終わらせんといかんとたい!そうして、花が咲くとこれまた、さらに休むひまの無い作業の連続になるたいね。」
「岩永農園」さんは、まさに梨作りの“匠”です。一切の妥協をせず、本当にマメな手作業と徹底管理で、最高級の梨を育てています。
「FLCパートナーズストア」では、「岩永農園」さんの最高級の梨をネット独占販売いたします。これからも、花が咲く様子やその摘花、摘果作業など、梨の販売にいたるまで、取材を続けご紹介していきます。
昨年、大好評を頂いた熊本産ジャンボ梨『新高(にいたか)』は、今年も匠の技により、順調に生育中です!
けっして、ご期待を裏切ることはないと確信しています。
甘くてみずみずしい最高級の梨をお楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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