FLC日記 2013年2月15日(金) 雨のちくもり
「スイカの花は、咲くタイミングがあるし、一番良い花粉を受粉させたいので、毎日休むことなくハウスの中を見て回って、交配作業をしていかにゃんとたい!」
熊本県合志市の「大山ファーム」さんは、スイカの匠です!
小玉スイカ『ひとりじめEX』と大玉スイカ『春のだんらん』を育てています。
3月末に販売を開始する小玉スイカ『ひとりじめEX』には、たくさんの花が咲いています。

これがスイカの花です。
見たことありました?
こんなに小さくて黄色い花は、とってもかわいらしいです。

スイカの花には、雄花と雌花があります。
手前の花粉がたくさん付いているのが雄花。花びらの下に、小さな赤ちゃんスイカが見えるのが雌花です。
ベストのタイミングで交配(受精)をさせなければなりません。

私がお邪魔した11時過ぎには、その日の交配作業は終了していました。
2月上旬だというのに、ハウスの中は、なんと31~32℃に保たれています。ハウスに入るなり、一瞬にしてカメラのレンズがくもってしまいました。

「大山ファーム」さんでは、苗床で育った小玉スイカの苗を、毎年クリスマスの12月25日に定植(ハウスに植え替えること)をします。これは、45日ほど前のスイカたちの様子です。

定植後、約1ヶ月間は、ピラミッドのような形状の「キャップ」と呼ばれる農業器材の中で、のびのびと育ちます。
この「キャップ」は、寒さ対策、湿度管理、“やけ”(急激な気温の上昇で、スイカの苗たちが焼けたような状態になり枯れること)防止をしてくれる大変優れもののです。私は、「命のテント」と称しています。

のびのびと育ったスイカの苗を、小玉スイカの場合3本に仕立てます。
メインとなる主幹を3本残し、それ以外の脇芽を全て取り除いていくのです。指で指し示していただいているのが脇芽です。この1本の苗から、小玉スイカはたった2玉の収穫です。

その至高の2玉を育てるために、不要な脇芽は全て手作業で摘み取ります。
ただし、葉っぱは残さなければなりません。根っこから数え、スイカの果実を実らせるところまで、葉っぱが40枚ほど無いと糖度がのらないからです。

現在の小玉スイカ『ひとりじめEX』の様子です。随分たくましくなりました。
すごく込み入っているように見えますが、それは「つる引き」という作業を行われているからです。
この写真では左側のハウスの通路の方へ、スイカのつるを曲げて引き戻して密集させます。そうすることで、元気な苗が育ち、スイカの果実をハウスのベストポジション(通路とハウスの端までの真ん中)に実らせることができるのです。

3本に仕立て、脇芽をかぎ、つる引きを行われたスイカの苗です。
1株から、見事に3本の成長点が伸びているのが、わかりますよね!
この状態まで完璧に手をかけてあげた後、スイカ達は花を咲かせるのです。毎日欠かすことのない“芽カギ”作業も、つる引きも、全てスイカ1株1株の様子を見ながら、行わなければならない手作業です。

「大山ファーム」代表の大山陽一さんがお話いただきました。
「笠さんも知ってる通り、昨年俺が育てたスイカは、有名フルーツショップ「千疋屋」さんで最高級スイカとして販売されたでしょ・・・。それはもちろん自信にもなったし、大きな励みにもなったよね!!だけんね、昨年の俺に負けたくないとたい!今年はもっとうまかスイカば作りたかとたい!と思って、がんばりよるとたいね!!」
「大山ファーム」さんの小玉スイカ『ひとりじめEX』、大玉スイカ『春のだんらん』は、糖度が驚きの13度以上!スイカの糖度としては最高級です!!
しかも、スイカ本来の食感、あのシャリッと感がたまらないのです!!
「FLCパートナーズストア」では、「大山ファーム」さんの最高級のスイカを、ネット独占販売いたします。ただし、数量限定で!!
2月下旬からの先行予約販売受付を開始する予定です。
準備が整い次第、ホームページにアップいたします。
明日は、引き続き「大山ファーム」さんのスイカ作りについてご紹介します。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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