FLC日記 2013年2月11日(月) 晴れ
「手をかけてあげればかけてあげるほど、元気なスイカの苗が育って、美味しいスイカができるんですよ!」
熊本県山鹿市鹿央町の「岡山農園」さんのスイカのハウスに伺いました。
「岡山農園」さんでは、熊本スイカ『黒小玉(ひとりじめbonbon)』を育てています。

昨年、「FLCパートナーズストア」で販売しました『黒小玉(ひとりじめbonbon)』です。
このようにスイカのシマシマもわからないほどの黒い表皮ですが、きれいな赤い果実ができるのが特徴です。
糖度は、12度以上でスイカの糖度では最高級になります。
中央の一番の一番美味しいところに、今すぐかぶりつきたいですよね・・・。

この時期、2月の上旬は、つる引き作業が行われていました。
苗床で育てた苗を、ハウスにて移植後、3本に仕立て自由に伸びたつるを手前に引く大切な作業です。
「苗床で、まだ双葉だったスイカの苗がもうこんなに大きくなったんですよね・・・」苗床から取材してきた私の口から、思わずこぼれた言葉です。
「岡山農園」さんの岡山祐大さんは、つる引き作業を黙々と続けています。

時は少々さかのぼり、11月下旬のことです。スイカの苗は芽吹いたばかりのまだ双葉状態で、けっしてスイカとは思えないほどでした。
その日は、かんぴょうにスイカの苗を接木するとのことで取材にうかがいました。

これが、かんぴょうにスイカを接木した状態です。
根を張る力が強いかんぴょうの根っこを利用して、スイカを元気に育てるのですね!

「岡山農園」さんの岡山和功さんとお母さんが、手際よく接木作業をしています。
1本1本の苗をこうして接木するのです。気の遠くなるような手作業が繰り返されます。

その作業工程を見せていただきました。
まずは、スイカの苗をかみそりでこのように斜めに切ります。
斜めに切ることで、かんぴょうに接ぎやすくするのです。

次に、あらかじめポットごとに植えていたかんぴょうの先に、竹串で穴を空けるのです。
慎重かつ丁寧な手作業が続きます。

そこに、先ほど斜めに切っておいたスイカの苗を差し込むのです。
かんぴょうもスイカも折れないようにしなければいけませんので、とても気を使う作業ですね。

最後に、接木した部分をクリップで留めて、接木作業は完了です。
これを、何千株とするのです。
でもこうした、準備作業があってこそ、あの美味しいスイカができるのですね。

私も接木作業をお手伝い?させていただきました。
全く初めての経験で、お母さんに一つ一つ教えていただきながらやってみました。

微妙な加減がとても難しく、いくつかやっているうちに少しは慣れましたが、おそらくお母さんがその作業をするのよりも、3倍以上の時間を要したのではないでしょうか?
いやはや、大変な手作業です。私が接木したスイカも、元気に育ってくれることを願うばかりです。
でも、スイカはこうして作られているのだということを知りましたので、とってもいい体験になりました。ありがとうございました。

そうして接木されたスイカの苗たちは、しばらくこの苗床で育ちます。
寒さ対策のため、電気カーペットの上に置かれ、「岡山農園」さんの徹底した温度調整の下、元気に育っていくのです。「朝、夕毎日見に来て、温度の管理と、日光・水の調節をしてあげます。こうして集中して育てることで、その分手もかけてあげれるし、スイカに対する愛着もぐっとわきますよね!」岡山祐大さんがお話いただきました。

「手をかけてあげればかけてあげるほど、元気なスイカの苗が育って、美味しいスイカができるんですよ!」
今日のブログの冒頭のコメントは、「岡山農園」のお母さんの言葉です。
あふれるほどの愛情を持って大切に育てられた熊本スイカ『黒小玉(ひとりじめbonbon)』を、今年も「FLCパートナーズストア」で、ネット独占販売いたします。
これからも、その成長の様子を取材し、ブログでご紹介していきます。
明日は、ハウスに移ったスイカの苗たちの成長の様子と、芽カギやつる引きなどの今の作業の様子をご紹介します。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
ホームページはこちら

『FLC日記』は「にほんブログ村」のランキングサイトに参加してます。
下のバナーをクリックして、ランキングアップにぜひご協力下さい。
よろしくお願いします。
スーパー・青果店情報をチェック!
