2013年2月10日(日) 晴れ
「もう、10年以上も同じ畑でアスパラば育てよるばい!よく、5年くらいでは連作障害の出るけんアスパラば育てるには畑ば変えにゃんって言うけど、そぎゃんことは全くなか!!しっかり手ばかけて育てるなら、もう10年もこぎゃんして毎年よか~っアスパラの育つとたい!!」
これは、昨年9月に「古川果樹園」さんのアスパラガスの畑に伺ったときの写真です。
朝5時から収穫をしていたので、私が伺った時には、まだ少し小さく明日収穫予定のアスパラが残っていました。その大きさがちょっと伝わりにくいと思いますが、それにしても立派なアスパラガスです。
そのときに撮影した写真をもう一枚!これがアスパラ畑(ハウス)の様子です。
この竹のような植物がアスパラガスです。私たちが食するアスパラガスは、この根本からいわばたけのこのように伸びてきていたものなのですね・・・。
そしてこれが、アスパラ畑の今の様子です。
「笠さん!これがアスパラたい!!今はこうしてね眠っとるとたいね!」
そう説明をしていただいたのは、アスパラの匠古川孝人さんです。古川さんは、驚きの18~20度も糖度がある『太秋柿』や『高級かぼす(種なし)』を育てる、匠の農家さんです。
古川さんは、太秋柿、高級たねなしかぼすを熊本県山鹿市鹿北町岩野柏ノ木、アスパラガスやお米は熊本県和水(なごみ)町三加和で育てています。
この日は、アスパラガスに潅水:かんすい(農作物に水を注ぐこと)をするとのことで、取材にうかがいました。
岩野川の支流から汲み上げた新鮮な水を、畑のアスパラガスに与えています。春が近づき、アスパラガスたちが眠りからさめ、活動を始めるための大切な潅水作業です。
「古川さん!それにしても草の1本も生えとらんばってん、どぎゃんしたとですか?除草剤ですか?」私がたずねると、
「大切なアスパラに除草剤なんか使うもんかい!!!全部手作業で草ば取っていったとたい!!」とのお返事!
またまた昨年の写真です。アスパラは花が咲きこのような赤い実をつけます。
「笠さんも昨年見て知っとるように、アスパラの苗で林のごつなっとたでしょ?あれば全部根元から切って片付けて、かちゃん(奥様)と二人で、茎も葉も、アスパラの赤い実も、それに草は1本1本抜いて、全部きれいにしたとたい!ここまでせんと、良かアスパラはできんとたいね!ここまでするけん、10年も同じとこでアスパラば育てることのできるとたい!!」とのことでした。
これが今のアスパラの様子です。地下でゆっくりと眠っています。
アスパラが安心して眠れるように、雑草はもちろんのこと、病気や害虫の可能性のある、昨年の茎・葉っぱ・あの赤い実は全て手作業で取り除くとのことでした。そして、最後に火炎放射器で上層部を焼き、全ての病気を予防するのです。
「普通はそこまでせんよ!というより、ここまで徹底して手をかけきらんと思うよ。ばってんね、人がせんことをして、こうして手をかけてやりよるけん、あのアスパラのできるとたい!自分でいろんな研究をして、良いアスパラを育てると、「見せて欲しいと!教えて欲しい」って、県内外からもバスに乗って研修に来たこともあったよ。ばってん、おそらくここまで手をかけては、誰もできよらんとじゃなかろうかね・・・。」
これは昨年の9月、朝採りのアスパラを出荷用にカットし束ね新鮮さを保つため冷蔵庫に一時保管されていたアスパラガスです。
「今年は、シーズンも終わりに近いし、笠さん!来年(2013年)の春には、今年のに負けんアスパラば作るけん、その時に販売ばお願いしようかね!!」
古川孝人さんは、そのときの約束を果たすため、今年も徹底した手作業と管理、匠の技を持って最高のアスパラを育てます。
「FLCパートナーズストア」では、古川さんの手塩にかけたアスパラをネット独占販売いたします。
今後もその成長の様子、匠の技を取材していきます。
あのアスパラをご案内できることを私自身がとっても楽しみです!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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