FLC日記 2013年1月21日(月) 雨
さかのぼること、昨年の11月中旬。
大玉スイカ『春のだんらん』生産農家の「大山ファーム」さんの苗床のハウスにうかがいました。
そこには、見慣れぬ苗が元気に育っていました。
ここは、スイカの苗床のはずですが、この苗たち、なんと、“かんぴょうの苗”です!!
では、どうしてかんぴょうの苗を育てているのでしょう?
それには、スイカつくりに欠かせない、驚きの秘密があったのです。
これは、今年に入り、1月19日に定植された大玉スイカ『春のだんらん』の苗です。
スイカは、なんとかんぴょうの苗に接木をして育てるのです。
わかりやすく言うなら、根っこから下はかんぴょう。その上はスイカという状態で育っていくのです。
「棚からぼた餅」とは聞いたことがありますが、「かんぴょうからスイカ」なんですね!!
11月下旬、「大山ファーム」さんの苗床は、お年寄りの社交場のようになっていました。
みかんやお菓子、お茶なども用意され、会話を楽しみながら黙々と作業を続けています。
「大山ファーム」代表の大山陽一さんのお父さんにお話をうかがいました。
「スイカはね、かんぴょうの台木にスイカの苗を接木して育てるとたい!かんぴょうは地面に根を張る力が強かけん、それで十分に栄養や水分を吸収して、スイカの苗を元気に育ててくれるとたいね!」
まるで、ギリシア神話に登場する半人半獣の種族の、馬の首から上が人間の上半身に置き換わったような姿をしている「ケンタウロス」のようですね。
かんぴょうにスイカを接木をする作業では、まず、スイカの苗の茎の部分をかみそりを使って斜めに切り込みます。
とても細かい作業ですが、熟練の技で丁寧にしかもスピーディーに作業は進んでいきます。
同時進行で、かんぴょうの苗の先端を切り、そこに爪楊枝を大きくしたような木の道具を使って、穴を空けていきます。
空けた穴に、先ほど茎を斜めにカットしたスイカの苗を挿して、接木作業は終了です。
それにしても、見事な作業ぶりです。
お父さんも、お姉さま方も楽しく会話をしながら、どんどんとかんぴょうにスイカの苗を接木しています。
「口ばっかりう動かしよらんで、手ば動かしなっせ!」なんて、冗談も出てとても楽しい雰囲気の作業場です。
「この作業ば、3日間もせにゃんとばい!そら~、その間には、お茶も飲まにゃん。お菓子も食べにゃん。みかんも食べにゃんたい。ばってん、楽しかば~い!!」
この地道な作業があってこそ、あの美味しいスイカが育つのだと思いました。
笑顔あふれる作業場で、皆さんの元気をもらって、スイカの苗たちもますます元気になりそうでした。
これが接木作業が終わった苗です。
接木が終わったスイカの苗たちは、1株1株ポットに植え替えられ、定植(ハウスに植え替えること)までの間、この苗床で育ちます。
ポットに植え替えられたスイカの苗たちは、まだまだやっとよちよち歩きを始めた赤ちゃんといったところでしょうか?
その間、徹底した温度と湿度の管理、水の補給をしながら、約1ヵ月後の定植の日まで、この苗床で育つのです。
「大山ファーム」さんの、昨年度の大玉スイカ『春のだんらん』は、なんとかの有名なフルーツショップ『千疋屋』さんで販売されていました!
最高級のスイカを育てる、まさに“匠”と呼べる農家さんです。
「FLCパートナーズストア」では、「大山ファーム」さんの高級大玉スイカ『春のだんらん』をネット独占販売いたします。
初回は、4月下旬の販売予定です。
また、小玉スイカ『ひとりじめEX』も元気に成長中です。
『ひとりじめEX』は、3月下旬の販売予定です。
これからも、『春のだんらん』、『ひとりじめEX』とも、その成長の様子、匠の技、その手間ひまや苦労、収穫の喜びを取材していきます。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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