FLC日記 2013年1月18日(金) 雪のち晴れ
「栗は放っておくと、どんどん上に成長し、栗の実は小さく、虫食いだらけの栗になります。剪定をして光を当てて、風通しをよくすることで、害虫や病気から守り、栗の実も大きく育ちます!!栗は絶対に剪定が必要です!!」
熊本県庁の職員(農業指導員)の堺さんが、熱くお話いただきました。
昨日(1月17日)、栗の木の剪定の研修会に参加しました。
集合場所は、『きくちふるさと水源交流館』です。廃校になった菊池東中学校跡地に、農山村での自然とのふれあいや地域の方々との交流を楽しむことを目的とした施設で、「NPO法人きらり水源村」が、運営しています。
すみません。研修が始まる前に急いで撮った、建物の裏側の写真しかありませんでした。
これは、その施設内にある“石釜”です。
本格的なピザ作り体験や、田植え・稲刈り体験、竹細工作りなどなどのイベントも行われ、とても地域の活性化に貢献いただいている施設及び団体です。先日、「平成24年度地域づくり総務大臣賞」を受賞し、全国的にも注目されています。『きくちふるさと水源交流館』については、また後日ご紹介させていただくとして、本日は“栗の木の剪定研修会”のお話です。
こちらが、今回ご指導をいただきました、堺さんです。
『きくちふるさと水源交流館』から場所を移して、集まった皆さんに堺さんからお話があり、いざ、研修会のスタートです。
何年も放置されていた栗林です。
栗の木の剪定は全く行われておらず、荒れ放題に栗の枝が伸びていました。
「おそらく今年も栗が実ったと思われますが、小さい栗しかできなかったと思います。そしてそのほとんどは虫食い状態にあったと思われます。」堺さんがお話いただきました。
栗の木は、放っておくと高さが10メートル以上にもなる大木になります。
良い栗を育てるためには、手入れが行き届かない上へ伸ばすのではなく、横へ広げていくのです。
そして、最も大切なことは、光を十分に当てることです。そのために、栗の木の全体の骨格を決めてあげることが必要です。
メインとなる幹は3本~4本。
光を満遍なく当てるために、全体の骨格を決めたら、こんな大きな幹をも切り落とします。
栗の木は、光が当たらないと、その枝は枯れます。炭そ病などの病気や、害虫から守るためにも、日の光と風通しが重要です。
大きな幹も切り落とし、全体の骨格が決まったら、残した枝の剪定です。
堺さんが、「今後どのように伸ばしていくのか?」「この枝を活かすためにはどの枝を剪定すべきか?」を、具体的に指し示しながら剪定していきます。随分とすっきりし、これなら満遍なく日の光が栗の木全体に当たりそうです。
参加者のほとんどの方は栗を栽培されている農家さんたちで、様々な質問が飛び交い、とても意義ある研修会す。
その後は、他の栗の木を自分達で剪定を実践しながら、堺さんに見てもらい、指導を受けました。
皆さん、栗を育ててきている農家さんばかりなので、全体的な骨格の作り方などは心得ています。最も質問が多かったのは、栗の木の枝の先の選定の仕方でした。切り落とした枝で、堺さんに具体的にご指導いただきました。
光の入り方、枝の様子、今後どう伸ばすのか?などを考えながら、最終的には1立方メートルあたり、7本くらいの枝を残すのがベストだとのことです。
初めて研修会に参加した私が、具体的な選定方法を書き、間違っているといけませんので、あまり詳しく書きませんでしたこと、お許し下さい。
私も、ここ(㈱旬援隊)の栗の木で、自ら剪定を行い、もっともっと勉強して、いつかは具体的な方法をお伝えできるようにがんばります。
予定時間となり、栗の木の剪定の研修会は終了しましたが、その後も焚き火で暖をとりながら、様々な意見や質問が飛び交っていました。
今、熊本県産の栗は全国でも大変人気が高いです。
「私たち生産農家が、もっと良い栗を育て熊本のブランドを確立するばい!」と言う、熱い思いで今回の研修会は終了しました。
「おい!雪の降り出したけん、もう、みな帰るばい!!」
どなたかの、この一言がなければ、焚き火を囲んだ熱いお話はまだまだ続いていたでしょうね!
とても、意義ある研修会でした。
このような機会があれば、次回もまたぜひ参加したいと思います。
熊本県職員の堺さん、きくちふるさと水源交流館の山下さん、本当にありがとうございました。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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