FLC日記 2012年12月28日(金) 雨
「梨のような食感、ぶどうのような甘さ」と称される『太秋柿』は、おかげ様で平成24年度分は完売し、大変ご好評いただきました。
熊本県山鹿市鹿北町岩野の柏ノ木の「古川果樹園」さんは、まさに匠の農家さん!“本物”と呼べる『太秋柿』を作り出す名人です。
「古川果樹園」さんが作る『太秋柿』の美味さは、まさに匠の技による惜しまぬ手間ひまにあります。
今、収穫後の柿園では、来年も最高の太秋柿を作るべく、とても優しく、とても丁寧にその作業が行われていました。
柿の木は、落葉樹です。寒くなると全ての葉っぱを落とす果樹です。
その落ち葉を全て取り除く作業が行われていました。私が伺った時には、すでに落ち葉を数ヶ所に集めてありました。
これは収穫前の柿園の様子です。
これだけの葉っぱがあったんですよ!それらは全て落葉しますので、ものすごい量の落ち葉が柿園を敷きつめます。
古川孝人さんは78歳!
惜しまぬ手間ひまとこだわり、20年以上の太秋柿つくりの経験をもとに“本物”を育てる匠です。
その作業の早いこと!仕事ぶりが若くてパワフルです!!
さらには、すごく丁寧な仕事ぶりです。
一切の妥協を許さないといった感じでで、ある程度集めた後も、熊手を使い1枚も残さず落ち葉をかき集め、コンテナに入れていきます。
奥様のアツ子さんも一緒に作業を進めます。
お二人はとっても仲のいい、素敵なご夫婦です。時々、作業状況を確認しながら、お互いねぎらいの言葉をかけ次々に落ち葉を片付けていきます。
「落ち葉は堆肥にはならないのですか?」という私の問いに、古川孝人さんが答えていただきました。
「もちろん堆肥にはなるばってん、うちでは全部片付けてしまうとたい。この落ち葉があると来年病気が発生する可能性があるけんね!!こぎゃんして毎年きれいに片付けてしまうけん、毎年毎年しっかりと実ってくれるとたいね!」
そうとわかれば、私もじっとしてはいられません。お手伝いをさせていただきました。
やってみるとわかるのですが、かなりの重労働です!
落ち葉と一緒に小石なども集めコンテナに入れますので、一輪車なしでは運べないほどの重量になります。
古川さんご夫妻に集める作業をしていただき、私が運ぶ作業をしました。
この頃はまだ余裕の表情ですが、作業が続くにつれ汗だくでコートも脱いでお手伝いしました。
集めた落ち葉は軽トラックで何回も往復して、古川さんが所有する山林(杉の木の山)に捨てます。そこではその落ち葉たちは立派な堆肥となるのです。
本当に無駄の無い、自然に優しい農業をしていますよね。
冬晴れの良い天気でした。
「古川果樹園」さんの柿園は全体をネットで覆ってあります。そうしないと、野生の鳥や動物達がその美味さを知っていて、食べに来るからです。
また、枝の1本1本を吊るして柿を育てます。台風などの強風で果実が落ちるのを防ぐためです。
「まだまだ今年の仕事があるけんね!吊り下げとるひもを全部はずしてしまわにゃんとたい!脚立ば何回も登ったり降りたりして、これもなかなか大変な作業ばい!ばってんね、俺はほんなこて、仕事が好きとたいね!この手間ひまばかけることで来年も絶対美味か柿のでくっとたい。今年は笠さんところで買ってもらった方からの「美味しかったぁ」というお客様の直接の声が聞けたけん、来年もよか~っ太秋柿ば作ろうってはりきっとるたい!!笑」
来年も同じ場所に柿が実るとは限らないので、いったん全てひもをはずし、来年の7月・8月の暑い時期にまた1枝1枝吊るしていきます。
今回の落ち葉を片付ける作業もそうですが、その仕事ぶりの徹底さに驚かされます!
その手間ひまが、あのシャキシャキとして甘い最高級の『太秋柿』を育てるのだと実感しました。
こだわりの徹底作業は、まさに匠です。
今年、ご購入いただいたお客様からは、すでに「来年もお願いします!」とメールやお電話を、ありがたいことにたくさん頂戴しています。
また、毎週の数量限定商品に付き、完売で今年ご購入いただけなかったお客様も多く、この場をかり心よりお詫び申し上げます。
来年も、また最高級の太秋柿を販売させていただく予定です。
「古川果樹園」さんの『太秋柿』を育てる様子は、これからも取材してその状況を、このブログにて随時お伝えしていきます。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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