FLC日記 2012年10月27日(土) くもり後雨
昨日に続き、熊本県合志志(こうしし)の「大島農園」さんの取材日記です。
その当時肥後の国(現在の熊本県)を統治していた、戦国武将の「加藤清正公」が日本に持ち込んだと言う「セロリ」は、そのころ「清正人参」と呼ばれていたそうです。
おそらく、日本では熊本が発祥の地と言えると思います。
現在は、日本のセロリ生産は、長野県と静岡県でその7割以上を占め、熊本は全体の約1%で第10位です。
「大島農園」さんでは、毎日、繰り返される惜しまぬ手間ひまと時間で、新鮮でみずみずしい、最高の「熊本セロリ」を育てています。
これは、定植後約1ヶ月のセロリです。
見事に青々とセロリが茂っていますが、実際商品とするのは、この写真の指で示していただいている若葉です。
この部分を大きく成長させ商品とするのです。
「大島農園」の大島徹也さんにお話をうかがいました。
「この子達は定植して約1ヶ月。青々と茂っている葉っぱの養分を先ほどの若葉に与え、その若葉を伸ばし商品とします。ただ、ここまで来るには長い月日を要しています。」
「まず、苗床に種を蒔くところから始まります。芽が出るとそれを一度別の場所に移し変えます。芽吹かせるための土と、その後の成長させる土を分けているのです。」
「さらに、もう一度移し変えをするのです。その中で、成長の差が出てくるので、大きさのほぼそろったものを、いよいよ定植するのです。定植するまでには約3ヶ月もかかるんですよ!」
定植した後は、さらに手間ひまをかけて育てていきます。
定植後しばらくたつと、このように黄色くなり、弱った葉っぱが出てきます。
わかりやすくお伝えすると、新芽を芽吹かせるためにがんばってきた、要は役目を終えた葉っぱたちです。
黄色くなった葉っぱは、弱くて病気になりやすいため、その全てを1株1株の、1本1本を手で摘んでいきます。「芽カギ」と言う作業です。
「大島農園」さんでは、薬品を使っての消毒を抑え、この「芽カギ」と言うとてつもなく根気のいる手作業で、大切なセロリを病気から守っています。
こちらが「芽カギ」を終えたセロリたちです。
どうですか?青々として元気いっぱいですよね!もちろん、病気も着かず、新しい芽がどんどん芽吹いています。
日々怠らぬ「芽カギ」という手作業がなければ、セロリたちは元気に育つことができません。
実は私も「セロリ」が大好きです。野菜スティックにしたり、サラダに入れたり、スープにも良いですよね!
ここ(㈱旬援隊)の家庭菜園でも栽培しています。知人に株を分けていただき栽培しているのですが、これがなかなか思うように成長してくれないのです。
これほどの手間ひまをかけないと、本当に美味しいセロリを育てることはできないと痛感いたしました。
「大島農園」さんでは、このように見事に同じように成長したセロリたちが並んでいました。タネを蒔く時期をずらしながら、長期にわたり収穫できるように計画的に栽培しています。
また、惜しまぬ手間ひまをかけることで、最高の新芽を芽吹かせ成長させるよう徹底管理しています。
定植後、収穫までは約3ヶ月ほどかかります。
その間も、まだまだこだわりの作業は続きます。毎日毎日1株1株を見て、大切に育て上げています。
その様子は、今後も取材を重ねながらご紹介していきます。
「FLCパートナーズストア」では、「大島農園」さんの『熊本セロリ』をネット独占販売準備中です。
加藤清正公が日本に伝えた、日本のセロリ発祥の地で育つ『熊本セロリ』を農家直送でお届けしたいと思います。
熊本弁で言うなら、「ほんなこて、うま~かセロリば食べてみなっせ!」ってとこでしょうか?笑
ご期待下さい。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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