FLC日記 2012年5月30日(水) くもり
ここ(㈱旬援隊)のキウイに小さな果実がふくらみ始めました。
以前にもお話しましたように、キウイにはオスの木と、メスの木がありオスの木の花の花粉をメスの木の花に受粉させないと、果実ができません。
(雌雄異株(しゆういしゅ)の植物です)
ところが、ここのオスの木の開花が遅かったため、知り合いからオスの木の花の枝をいただいてきたり、やっと咲いたオスの花を摘んでは、人工的に受粉させたりしていました。
半ばあきらめかけていたのですが、果実がたくさんふくらみ始めたのです!
いわば『根性キウイ』です!本当に地道な作業を毎日毎日繰り返しました。オスの花を摘んでは、メスの花にくっつけて回る、いわば手作業受粉大作戦!果実が丸みをおびてきたこの姿を見たときはまさに感動ものでした!
これがオスのキウイの花(雄花)です。メスの花(雌花)と違って、子房がありません。
このこ達がもっと早く咲いてくれたら、あの苦労はなかったのですが・・・。今となれば愛しい雄花達です。
雌花の写真です。真ん中に膨らみがありますよね!これが“子房”です。その上の白い糸状のものが“花柱”で、ここに雄花の花粉が付いて、花柱を通り受精するのです。
5月15日雨上がりの雌花の写真ですが、本来ならここまで咲かせる前に、摘蕾(てきらい)や摘花(てっか)をして花の数を調整します。
雄花が咲くのが遅かったので、どの花が受粉できたか全くわからず、ほとんど全ての花を生かしていました。
その分、これからの摘果作業がが大変ですね・・・。
たくさん咲いた雄花を摘み取りました。来年用の花粉を採取して、冷凍保存しておこうと思います。
キウイには約1000個の種があります。その種が多いと大きくて甘いキウイができます。
逆に少ないと形が悪くなりますし、その前に落果して果実になりません。
雄花を摘み取り手作業で受粉させて回った『根性キウイ』たちが、この冬どれだけ甘くて大きな実をつけてくれるかはわかりませんが、大切に育てていきたいと思います。
5月9日に初めて咲いたキウイの雌花です。来年は同じ時期に雄花も咲いて、このように虫達が自然と受粉作業を手伝ってくれればいいのですが、そう上手くもいかないので、来年のため雄花の受粉を大切に保管しておきたいと思います。
でも、来年こそは・・・
「がんばれオスの木!!!早く咲け雄花!!!」
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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