FLC日記 2012年5月23日(水) くもり
砂田米農家の野中さんの「苗床作り」の続きをご紹介します。
ここが苗床用に準備された田んぼです!
普通はすでに水を入れた状態で、苗床を作りますが、野中さんの田んぼではまだ水を入れていません。作業効率を上げるためと、先に水を入れておくとこれから育つこだわり砂田米の籾(もみ)がそこに、よどんでいた水を最初に吸収することになるので、準備が全て完了してから新鮮な水を入れるのだそうです。
これも野中さんのこだわりですね・・・。
あぜ道にわずかにレンゲが残っていました。
この苗床も先日までは一面のレンゲ畑!わかりやすく言うと、レンゲ苗床なんです。レンゲの花が咲き終わる頃レンゲの花、葉っぱ、茎、根っこともども耕運機で田んぼに巻き込んで肥料とします。
だから、野中さんの田んぼでは余分な肥料を与えずに、レンゲと稲刈りの際の稲のワラのみを肥料としています。
もちろん、野中さんのこだわりです!
昨日ご紹介しましたトレー(こだわりの土+種籾+無肥料の土)をならべる作業が始まりました!
トラックから積み下ろし、1枚1枚平らになるように丁寧な作業です。
もちろんこの作業もお手伝いさせていただけませんでした。(ひっくり返したりしたら大変だし、簡単に手伝ってもらえるほど楽な仕事じゃない→その後手直しすることになれば2度手間になるから・・・とのことで、触ることさえお許しいただけませんでした。)
こだわりが半端じゃないです!!
お手伝いをされている息子さんたち二人に指示を出し最終チェックです!
田んぼに水を入れていないので、作業効率がよく約40分ほどでならべ終わりました。
この日は苗床作りが周りの田んぼでも行われていました。
お隣の農家さんの田んぼはすでに水をはってあります。足場の悪い中の作業で、同じくらいの苗床作りに倍以上の人数を動員してがんばってらっしゃいます。もちろんみなさん泥んこになっての作業です。
お隣のことながら、すごく大変そうでした。
ならべ終わったトレーには、防鳥用のシートをかぶせていきます。これをやっておかないと、スズメ等の鳥に大事な籾を食べられてしまうのです。
見てください。次男さんの足元・・・。靴を履くどころか、スリッパのままで苗床作りです。他の田んぼでは見られない光景です(笑)。
シートには風で飛ばされないように、周りに土を乗せていきます。
親子3人での共同作業です。手際よくきれいにシートが張られていきました。
さぁ!入水口を開けて、いよいよ新鮮な水を田んぼに入れていきます。
菊池川から導水された新鮮できれいな水が、勢いよく流れ込んでいきます。
この作業中にたくさんのカエルやミミズを見ました。土が元気で豊かな証拠ですね。
勢いよく流れ出した新鮮な水は、「ご飯がごちそうになるお米」が最初に吸収するお水です。熊本県菊池市七城町の砂田地区のこだわりれんげ米を育てていきます。
鳥おどし用のテープを張り巡らせ、野中さんちの「苗床作り」は無事終了です。
昨年秋の稲刈り後、田んぼをならし、レンゲの種を植えました。レンゲたちは見事に咲き誇り、肥料として田んぼへ巻き込まれていきました。
良い土の田んぼを作るための努力があって、本日の苗床作りが無事完了しました。
まだまだこれからが本当のお米作り!もっともっと大変な作業が待っています。
収穫のその日まで!
いえいえ、
皆様へ発送するその日まで!
これからも取材を続け、野中さんちの『砂田米(こだわりれんげ米)』の成長記録をご紹介してまいります。
野中さんちのこの砂田米は、「自分や家族が食べるのに美味い米を食べたい!」と、この地区でも数少なくなった“レンゲ”の肥料にこだわりぬいて育てています。
稲刈り時のワラとレンゲのみを肥料として育てています。
一般流通のほとんどない限られた収穫量のお米です。
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