FLC日記 2012年5月22日(火) 晴れ
砂田米農家の野中さんに「苗床作り」の取材に行ってきました。
「ご飯がごちそうになるお米」と私が呼んでいる『砂田のこだわりれんげ米』です。
野中さんは、熊本県菊池市七城町砂田という土地に『こだわりれんげ米』を育てています。日本一のお米として名高いこの七城町砂田地区!その地で、自分や家族が“安全”で“美味いお米”を食べたいと「レンゲ」にこだわりお米を作っています。
田植え機に合うトレーに「種籾」を満遍なく乗せている作業風景です。
3日間水に漬けて浮いてくる不要な種籾を取り除き、もう一度天日に干し乾燥させたものを、この機械でトレーに満遍なく乗せていきます。
今日は、野中さんに加え、息子さんたち2人も作業を手伝い、3人がかりでの苗床作りです。
全体の工程を説明しますと、まずはトレーに白い紙をしきます。
その上に土を乗せ、種籾を満遍なく乗せ、さらにその上に別の土をかぶせていきます。
最初の土入れです。この土は、野中さんが毎年契約しているこだわりの専用の土です。菊池水源の山から取り出したものをきちんとふるいにかけたものを買ってきます。
トレーに合った専用の道具で、平らになるように慣らしていきます。
このとき平らになっていないとその後の田植えがうまくいきません。3日前に終わっている作業ですが、この工程は特別に見せてもらいました。
3日前にその作業を終わらせたのには理由があります。とても良い土ですが、もちろん雑草の種も混ざっています。その3日間であえて発芽をさせそれを取り除くのです。土の上の白いひも状のものが雑草です。
一つ一つ丁寧に雑草の苗?を取り除きながら次の工程に進んでいきます。この手間ひまをかけることで、その後の田んぼ作りの草取りがかなり楽になり、もちろん良いお米が育つそうです。
平らにならした土の上に種籾を満遍なくまき、さらに土をかぶせていきます。もみを乗せる作業から一連の工程で土をかぶせるのです。
上にかけている土はこれ!
「水稲培養土(肥料無し)」です。野中さんのお米には、レンゲと収穫時のワラ以外に極力肥料を与えません。
トラックにきれいに積み上げたらここでの作業工程は終了です。
お手伝いをしようとした私に、「なんもせんでよか!これは簡単にしよるみたいだけど、次の工程がしやすいように段取りを考えてしよるとだけん!それにひっくり返したらそれこそ大変よ!」と、やさしくも厳しく教えていただきました(笑)。
この後、いよいよ苗床にこのトレーを設置に行きます。
その様子は明日のブログでご紹介します。
お米を作るには88の苦労があるといいますが、こうやって取材をしているとそれどころではないように思えます。
野中さんの砂田米(こだわりれんげ米)は、「ご飯がごちそうになるお米」です!皆さんにもぜひ食べていただきたいと思います。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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