2012年3月17日(土) 雨
先日近所の赤星さんが「お願いがある!」と言って訪ねてこられました。
赤星さんはお茶農家さんです。
本当に美味しいお茶を作っていてとても有名です。
赤星さんが育てたお茶は、専属の販売店がまさに首を長くして待っています。「よろしければ、全てを私どもに・・・!」って感じなんです。

この写真は、ここ(㈱旬援隊)のすぐ隣の赤星さんの茶畑です。
右奥にはここの建物が写ってますし、左側はここの畑と鶏小屋です。
黄色いのは、ここの畑と鶏用の水のタンクです。川の水を引いてきています。
赤星さんのお願いと言うのは、「この茶畑を『無農薬・無化学肥料』で育てているので、それに協力してほしい!」とのことでした。
専属の販売店さんが厳しい基準を設けていて、もちろん毎年農薬や化学肥料の検査をして出荷されます。それに合う方法で育てていて、すぐ隣の私の畑でも協力してほしいとのことです。
うちの畑はあくまで自家用で、農薬や化学肥料は使っていません。
それに、もし、もしもですよ、仮に使ったとしても、畑と茶畑の間も規定で定められている距離がありますので、問題無いのですが、それに協力していると言う書面を書いてほしいとのことでした。
以前ここに住んでいたおじとおばもそれに協力して、書面を残していました。もちろん私も快く引き受けました。

見てください。葉っぱに虫が大きな穴を空けてますよね。農薬を使わないのでこれが当然なんです。お茶は摘み取られた後、製品に加工され出荷されるので問題ないです。

お礼にとお茶をいただきました。ただこれは先ほど紹介したここの隣の茶畑のお茶ではありません。赤星さんはたくさんの茶畑を持っていて、無農薬での栽培とは別の、もちろん規制内の農薬を使った通常の茶畑もあり、その通常栽培のお茶です。でも本当に本当に美味しくて良いお茶です。
『無農薬=良いもの』みたいな思い、誰しも持っていると思います。
でも、全てを無農薬で作ることは難しいです。
赤星さんのお茶も、完全無農薬で育てたお茶と、規制範囲内の農薬を使って育てお茶・・・。どちらがいいもので、どちらが悪いなんて言えません。
必要な農薬を散布することで、害虫や病気にならない元気で美味しい食物を育てることができます。
日本はとても農薬の規制が厳しく、安全性が保障されていると言っても過言じゃないと思います。
私たち人間がインフルエンザの予防接種をするように、農作物も害虫や病気の害になる前に、最低限の農薬散布をすることも必要だと思います。
生産者がきちんと区別をして育て、消費者がきちんと理解して購入することが大切ですよね。
私は、無農薬栽培も、必要な農薬を使って育てた食材もいずれもきちんと消費者にお伝えして販売していこうと思います。
今回いただいたお茶は、ちょっとぬるめのお湯でじっくり入れて美味しくいただこうと思います。
もちろん、必要最低限の農薬を使っていることを理解したうえで・・・。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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