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菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました

FLC日記 2015年8月17日(月) 雨のちくもり
熊本県菊池市、菊池水源は、その名の通り水の源(みなもと)にある地区です。
1級河川の「菊池川」の支流に位置し、標高が高く霧深い場所にあり、朝夕や年間を通した寒暖の差で、美味しいお茶が育つ日本有数の茶どころです。
菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_18124826.jpg
5月上旬に行われる“茶摘み”の様子です。
ブランド茶『菊池水源茶』発祥の地で、大自然に囲まれた、標高500mほどの高冷地の、清らかな水と澄んだ空気、惜しまぬ手間ひまで、『菊池水源茶』は育てられています。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_18201390.jpg『菊池水源茶』は、その菊池水源の中の伊弁田地区で育てられています。
伊弁田地区の公民館のすぐ横には、こうして記念碑も建てられています。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_18243842.jpg「FLCパートナーズストア」では、『菊池水源茶』をネット販売しています。
この地域独特の製茶法で作られた『玉緑茶』をはじめ、有機栽培(無農薬・無化学肥料)の抹茶(雲上の白)など、いずれも大変人気の高い商品です。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_18411648.jpg現在は、「緑茶」を中心に販売しています。
そして今回、菊池水源「紅茶」の販売スタートに向け、その製造工程を取材していきました。
緑茶の製造とは異なる、紅茶ならではの製造工程です。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_18431117.jpg収穫(茶摘み)された新茶が、緑茶の原料となる、「荒茶」になるまでの製造工程の様子は、以前取材しこのブログでご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。

「FLCパートナーズストア」オフィシャルブログ「FLC日記」
菊池水源茶
生茶から荒茶へ(製茶工場)


菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_1850433.jpg生茶から緑茶へと加工する工程は、簡単に説明すると蒸す→水分を抜く→揉む→乾燥させるといったところでしょうか!
でも、紅茶の製造はその工程が異なるのです。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_1853697.jpgこちらが、緑茶を作るための「荒茶」製造や、今回の「紅茶」を作るための茶工場です。
もちろん、『菊池水源茶』発祥の地、伊弁田地区の中にあります。
「紅茶」の製造は、毎年この8月中旬に行われます。
ちなみに、緑茶も紅茶もウーロン茶だって、原材料となるお茶は同じものです。
その加工の仕方(とりわけ発酵)によって、どのようなお茶にだってなるんですよ。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_1922089.jpg『菊池水源茶』生産農家の川口荘一さんです。
私が茶工場に伺った時は、ちょうど出来上がった『菊池水源紅茶』の出来栄えをチェックしているところでした。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_1935692.jpg「こんにちは!」と挨拶をすると、
「笠さんいらっしゃい!!今日は、お茶の生産者ではなく、製造者の川口です。」と言われました。
「え?それはどういうことですか?」と尋ねると、

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_1973313.jpg「『紅茶』の製造は、緑茶とちょっと違って、生産者が加工するといかんとたい。今日はあくまでお茶の製造会社の委託を受けて『紅茶』を作りよっとたいね。とりわけ、有機の紅茶として販売しよるけん、そこにはかなり厳しい規定があるけん、今日はあくまで生産者ではなくて、委託を受けた加工者ってことたいね。」とお話しいただきました。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_191687.jpg「なるほど!ところで荘一さん!!今日はなんだか工場の機械の稼働が少なくないですか?前回の緑茶の時には使っていた機械で、動いていないのが多いような気がしますが・・・。」と言うと、
「そうそう!紅茶は緑茶と製造過程が違うとたい。その流れを見せようかね!」そう言って、紅茶ができるまでを見せていただきました。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_19201643.jpg「これは、昨日収穫(茶摘み)した生茶たいね。緑茶の時には、とにかく新鮮さが命なので、ここも袋から出して、下からファンを回して風を当て生茶が熱を持たないようにしながら、収穫したその日にすぐに加工工程を始めてたでしょ!でも、紅茶の場合は、こうして一晩おいて空気にさらしながら水分を蒸発させ、茶葉を揉みやすくしてから加工に入るとたい。それを「萎凋(いちょう)」って言うとたい。」

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_1926251.jpg「緑茶の時は、まず蒸して、水分を飛ばしてから、この揉捻機に流れてきよったでしょ?蒸すところの前からすべてオートメーションで流れてきよったけん、こうして直接、揉捻機に入れるようなことはなかったよね。その他にも、紅茶作りの工程と緑茶作りの工程は違うけん、機械に任せることなくこうして手作業でするところが多いとたい。」

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_19335098.jpg「こうして一定量の生茶を入れたら、この機械でしっかりと揉んでいくとたいね。揉むことによって、お茶の細胞が壊れて、その次の工程に進むことができるとたい。」

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_19414020.jpg生茶を入れて、壮一さんがスイッチを入れて、揉捻機を稼働させると、こうして円を描くように回りながら、お茶を揉んでいます。
この後、紅茶特有の発酵に移るために、しっかりと茶葉を揉んで細胞を壊していくのです。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_19515918.jpg揉捻(揉む作業)が終わり、揉捻機から取り出すと、トレーに広げます。
「今のこの色ば覚えといてね!この後、これがどうなるか見せるけん!!」

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_19545268.jpg荘一さんは、そう話しながら、とても手際よく揉み終えたお茶の葉をトレーに均等に広げていきました。
「緑茶の時は、さらに「中揉」、「精揉」の工程を経て、茶の葉に熱と力を加えながら形を整えて乾かしたでしょ?でも「紅茶」はここから“発酵”させるとたい。正確には、揉み始めた時から“発酵”は始まっとるとたいね。」

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_200427.jpg「揉み終えた茶葉をしっかり自分の目で確かめながら、発酵の時間を決めるとたい。とにかく、ムラなく発酵させることが大事かな。こうして紙をかけてしっかりとじっくりと発酵させていく訳たい。ちなみに、ウーロン茶は、半発酵茶になるとたい。全く発酵させない緑茶としっかり発酵させる紅茶の間で、少し紅茶寄りってとこかな。ウーロン茶の半発酵の見極めはとても難しいけん、もちろん俺も作りきらんばい!(笑)」と荘一さん。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_2012471.jpg「こっちに発酵が終わった茶葉があるけんその色の違いばみてみなっせ!!」と荘一さんに言われ見せていただいたのがこちらです!!
「うわぁ!なんだかすごく紅茶っぽいですね!こんなにも変わるんですね!!」と言うと、
「その日の気温なんかでも違うけど、約3時間くらいかなぁ・・・。これを乾燥させたものが紅茶になるとたい。」

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_20173389.jpg荘一さんは、最後の工程の乾燥をさせた紅茶を自らの目でチェックしていました。
「よし!OK!!これを袋に入れて出荷するところまでが、俺に委託された作業たいね。それから製茶工場でふるいにかけたりして、茶葉をそろえて商品にするとたい。」

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_20204942.jpgそうして出来上がったのがこちら!
『菊池水源紅茶』です。
もちろん、“有機JAS”のマークがしっかりと入ったた、無農薬・無化学肥料で育てられたお茶を厳しい基準で商品化した紅茶です。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_20234742.jpg茶葉が広がりやすい、三角のティーパックに一つづつ入れられていました。
まだお湯に浸さず、こうして写真を撮っている間もとてもいい紅茶の香りがします。
無農薬・無化学肥料で大切に育てられた茶葉から作られた、安心・安全な紅茶です。

菊池水源茶 有機栽培の『菊池水源紅茶』販売に向け、製造工程を取材してきました_a0254656_20283212.jpgお茶の育つ様子や、製造の過程、荘一さんのお茶作りの惜しまぬ手間ひまを思い浮かべながら、ゆっくりと「ティータイム」を楽しみました。
「FLCパートナーズストア」では、川口荘一さんの有機紅茶ティーバック『菊池水源紅茶』の販売に向け、現在全力準備中です。
準備が整い次第、ホームページにアップします。
これからも、「FLCパートナーズストア」のホームページ、及びこのブログ(FLC日記)をお見逃しなく!!

FLCパートナーズストア 笠 泰紀

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by flcps | 2015-08-17 20:36 | 菊池水源茶 | Trackback | Comments(0)
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